筋トレ・肉体改造中の人は、トレーニングに加え食事制限がつきものですよね。トレーナーがついたパーソナルトレーニングだと、食生活を含むトータルプランニングをしてもらえますが、個人でする場合は頑張る人ほど偏食になりがちです。
そんな筋トレ中でも健康な髪を維持できる低カロリー・高たんぱくな『おから』、頭皮の血行を改善する「いわし」「玉ねぎ」を使った、髪育ごはんです。
おからが髪におすすめの理由
筋トレ・肉体改造中といっても、いろんなタイプがあるので一概には言えませんが、基本的には筋肉の源になるたんぱく質をしっかり取り、脂質や炭水化物などを減らすものが多くあげられます。
ただし、たんぱく質が豊富に取れるプロテイン、ささみ、鶏の胸肉などが中心の生活を続けていると、体質によっては便秘になったり、ミネラルやビタミンが不足して髪に艶がなくなってしまう人がいます。
大切な栄養は、まずはじめに心臓や肝臓、脳などの重要な臓器に届き、残ったものが髪などの末端に届きます。極端な食事制限をしてしまうと、一番最後に栄養が届く髪まで行き渡らず肌も髪もボロボロなんてことも。。。
その点、おからは低カロリーなのに良質なたんぱく質も多く含まれています。そして、カルシウム、ビタミンB群、鉄、食物繊維も豊富。筋トレ中にこそ取り入れたい、髪育になる食材です。
おからの特徴
【性味】涼性、甘味 【帰経】心・大腸
【特徴】体の熱をとる、胃腸を整える、食欲不振、出血を止める、げっぷ、吐き気、高血圧
おからは、豆腐や高野豆腐を作る時の大豆のしぼりかす。液体は、みなさんもご存知の豆乳です。おからだけを食べたことはなくても、卯の花和えものなどで一度は目にしたことがあるはずです。
残りカスだからといって侮るなかれ。大豆加工食品のなかでは、カロリーが低く、カルシウム、ビタミンB群、鉄なども豊富。豆腐には少ない食物繊維が多いので、便秘予防にも働きます。
薬膳では、余分な熱を取り除いてくれたり、げっぷ、胃もたれ、お腹の張りにも作用する胃腸に優しい食材です。便秘をすると腸内環境が乱れ、余分なものが体の中にたまり肌荒れ、胃もたれの要因にも繋がります。
胃腸の調子を整え、お腹の掃除もしてくれる、髪の源となる植物性たんぱく質も取れるおからは、健康な髪を育てるためはおすすめの食材です。
薬膳としての組み合わせ
今回、『おから』に合わせた『いわし』には、血管をしなやかに開き、頭皮の血行を改善する作用があります。中医学的に言うと、活血(血の巡りをよくする)の働きです。
栄養学的には、いわしなどの青魚の脂肪に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸の略)は、血液をサラサラにしてくれることでも知られ、栄養素が毛根まで届きやすく、薄毛改善の効果が期待できます。
ビタミンや食物繊維たっぷりで腸のお掃除をしてくれる『おから』、頭皮の血行を改善する「いわし」「玉ねぎ」、気の巡りを促しストレス発散に良い「紫蘇」「ポン酢」、腎を補い白髪予防に良い「エリンギ」を組み合わせた、
肉体改造・筋トレ中におすすめの髪育ごはんを作ってみました。ダイエット後でも綺麗なツヤ髪を目指しましょう!
『鰯とおからのハンバーグ』のレシピ
調理時間30分【難易度★☆☆】
食材
【4人分】
・生おから:70g
・いわしの缶詰:200g
・卵:1個
・エリンギ:1本
・大根:半分
・紫蘇:4枚
・塩・コショウ:少々
・生姜:小さじ1
・ポン酢(お好みで)
・オリーブオイル
作り方
<下準備>
大根はすりおろし、ざるにあげ、軽く水を切っておく。紫蘇は千切りにしておく。
①みじん切りにした玉ねぎ、エリンギを油で炒め、冷ましておく。
②鰯の缶詰、生おから、卵、生姜、塩胡椒、①を入れよく混ぜる。
③小判型にまるめ、真ん中を少し凹ませる。
④フライパンにオリーブオイルを引き、③の凹みを下にして並べる。弱火で火にかけ、焼き色がついたら裏返し、蓋をして蒸し焼きにする。凹みが平らになってきて、透明な肉汁が出てきたら器に盛り付ける。
⑤ハンバーグの上に大根おろし、ポン酢をかけたら出来上がり!
ポイント
❶鰯の缶詰の汁には栄養が詰まっているので、汁は捨てずに使いましょう。
❷冷凍する場合は、焼いてから冷凍するとお弁当の作り置きおかずにもなります。