ポリフェノールが豊富で髪に大切な血を補う「プルーン」、気血を補い潤い補給できる「卵」、皮膚を潤す「豆乳」、体を温め巡りを良くする「紅茶」を使った、簡単な髪育スイーツです。
プルーンが髪におすすめの理由
中医学で考える「血」の不足は、からだを潤す栄養が不足している状態です。「血虚」と呼ばれ、髪の毛のパサつき、抜け毛、乾燥肌、血色が悪い、爪が割れやすいなど美容トラブルが起きてしまいます。
予防・改善するためには、プルーンなどの血を補う《補血》食材をこまめに取っていくことが大切です。その点、プルーンは血の不足を補うだけでなく、ビタミン、ミネラル、カリウム、食物繊維、ポリフェノールなど、美容や髪に嬉しい栄養素も豊富です。
とくにポリフェノールは、細胞を傷つけシワやシミ、生活習慣病や老化を引き起こす原因となる活性酸素から身体を守ってくれる抗酸化物質です。
最近では、美容のために抗酸化パワーのある食材を取っている人も多いはず。からだの衰えをゆるやかにしてくれる抗酸化成分は、白髪予防などのためにもおすすめの食材です。
また、プルーンに含まれる水溶性食物繊維のひとつ「ペクチン」には、腸内細菌の種類や数を良好に保ち、便通改善の効果作用もあります。第2の脳とも呼ばれる腸内環境を整えることは、免疫力アップにも繋がりますよ。
プルーンの特徴
【性味】平性、甘酸味 【帰経】肝・腎
【特徴】血を補う、血の巡りを良くする、貧血や便秘の改善、スローエイジング、美肌、腎を補う
「血を補う、貧血や便秘の改善、血行を良くする、スローエイジング」の特徴があります。
プルーンは、平性(温めも冷やしもしない)なので、どんなタイプの人でも食べやすい食材です。とくに月経や出産などで血を失いがちな女性は、血を補い、巡らすこと大切です。もちろん、髪を元気にする基本でもあります。
また、喉の渇きを潤す効果もあるので喉が乾いてイライラするときにもおすすめです。
食後の血糖値が急激に上がりにくい低GI食品でもあるので、ダイエット中に甘味を欲した時にも安心して食べらます。
薬膳としての組み合わせ
プルーンと合わせたは紅茶には、体を温め、のどの渇きを癒す作用があります。どんなに良いものを取り入れたとしても、からだの隅々まで栄養を運ぶ毛細血管がしっかりと働いていないと元気な髪は育ちません。
冬に手足が冷えるのは毛細血管がギュッと縮まって、からだの巡りが悪くなり、心臓から遠い手足の先まで血が届かないからです。頭皮にも栄養をしっかりと届けるには、巡りを良くする紅茶などを上手に取り入れていくことが大切です。
また、卵と豆乳には、良質なたんぱく質が豊富に含まれます。豆乳に含まれる大豆イソフラボンには抗酸化作用もあり、筋肉を増やす作用や血流などを促す効果が期待できます。
髪に大切な血を補う「プルーン」、体を温め血行を良くする「紅茶」、気血を補い潤い補給できる「卵」、皮膚を潤す「豆乳」、を使った、ダイエット中でも栄養補給できる簡単な髪育スイーツを作ってみました。
プルーンと紅茶の薬膳マフィンのレシピ
調理時間60分【難易度★☆☆】
食材(ホットケーキミックスver)
【4人分】
・ホットケーキミックス:200g
・卵:1個
・バター:30g
・てんさい糖(砂糖):大さじ2
・豆乳:60cc
・茶葉:5g(ダージリン、アールグレイなどお好みで)
・熱湯:60cc
・ドライプルーン:4個
・ドライプルーン(飾り用)4個
食材(小麦粉ver)
【4人分】小麦粉ver
・小麦粉:180g
・卵:1個
・バター:30g
・てんさい糖(砂糖):40g
・ベーキングパウダー:小さじ1
・豆乳:60cc
・茶葉:5g(ダージリン、アールグレイなどお好みで)
・熱湯:60cc
・ドライプルーン:4個
・ドライプルーン(飾り用)4個
作り方1
①茶葉を入れたティーカップに沸騰したお湯入れ、蓋をして蒸らし、冷ましておく。
②生地に練り込むプルーン(4個)は2センチ幅にカット、飾り用(4個)は大きめにカットしておく。
③①が冷めたら、作り始める。オーブンを180℃に温めはじめる。ボウルにバターを入れ、500Wのレンジで40秒ほどチンして柔らかくする。そこへてんさい糖を入れよく混ぜ合わせる。
④溶いた卵を少しづつ入れ混ぜ合わせ、豆乳を入れてさらによく混ぜる。
⑤①の紅茶を少しづつ入れて混ぜる。
⑥ホットケーキミックス(小麦粉)、ベーキングパウダーを入れてさっくり混ぜ、カットしておいたプルーン(生地用)を入れてざっくり混ぜる。
⑦マフィンカップに6分目を目安にいれる。カップをトントンと落として空気を抜き、最後に飾り用のプルーンをのせる。
⑧180度に温めておいたオーブンに入れて、20分〜25分焼いたら完成!
ポイント
❶ホットケーキミックスと小麦粉の2つのレシピを掲載。小麦粉を使う場合は、ホットケーキミックスを入れるタイミングでふるいにかけて入れてください。
❷飾り用のプルーンをのせるときは、少しだけ押し込むようにしましょう。稀に取れてしまうことがあります。