血や潤いを補う「ほうれん草」「クコの実」、頭皮の血行を良くする「玉ねぎ」、腎を補い老化予防におすすめの「山芋」を使った、朝食にもおすすめ髪育ごはんです。
ほうれん草が髪におすすめの理由
ほうれん草には、鉄分をはじめ、β-カロテン、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンEなど栄養成分がたっぷり含まれています。給食や病院食でよく使われるだけありますね。
✔︎貧血予防の鉄分
✔︎美肌や生活習慣病予防のβカロテン
✔︎風邪の予防にビタミンC、ビタミンE
✔︎むくみ改善のカリウム
✔︎骨粗しょう症予防のマンガン
✔︎便秘改善の食物繊維
✔︎腸のぜん動運動を促進するビタミンB1
ヨーロッパでは「胃腸のほうき」と呼ばれているほど、便秘解消に効果が期待できるほうれん草。血を補い、潤いを補給してくれることから薬膳でも積極的に使われる食材です。
豊富なビタミンに、美肌要素もたっぷり!
とくに中医学でいう血の不足は、からだを潤す栄養が不足している状態。髪の毛のパサつき・抜け毛などのヘアトラブル以外にも、睡眠が浅い、目が乾燥するなど内臓不調も出やすくなります。
ほうれん草の特徴
【性味】涼性、甘味 【帰経】肝・胃・大腸・小腸
【特徴】血を補う、貧血予防、ドライアイ、目の疲労回復、便秘改善

血を補うほうれん草は、貧血予防におすすめの食材。血を補うことで、髪のパサつき、乾燥によるこじわなどを改善し、肝(肝臓)を元気にしてくれます。
中医学でいう肝は「血の貯蔵庫」と言われ、血液を調節する役目があります。この機能が低下すると、体内の血が不足して、めまいや視力の低下、月経不順、無月経にも繋がってしまいます。
また、肝は全身すみずみまで血を届けることで、視力や目、髪の健康も保っています。体内の血が不足すると栄養や潤いも不足し、手足がしびれる、爪が薄く割れたすくなる、ツヤがなくなる、抜け毛が増えるなど、美容面でも影響が!
身体の内側からしっかり潤いや栄養を補うことが大切ですよ。
薬膳としての組み合わせ
今回、「ほうれん草」に合わせた「山芋」は、成長や発育、ホルモンの分泌、免疫系など機能を併せ持つ、私たちの“生命源”でもある「腎」を補ってくれる食材。腎が不足していくことで、白髪や抜け毛なども増えるので、積極的に取りたい食材のひとつ。
今注目のレジスタントスターチも含まれ、便秘改善などの効果も期待できます。
詳しくはこちら↓

また、「玉ねぎ」には、補った血を全身に送り届ける働きがあります。薬膳では、理気と言います。
せっかく取り入れた血は、頭皮の毛細血管・毛根までしっかり送り届けることが大切。栄養を届けて元気な髪を育てたいですよね。
トッピングに使ったクコの実も、ほうれん草と同じく血を補う食材。そして、潤いを補うオリーブオイルや豆乳で髪のパサつきをケアしています。
血を補う「ほうれん草」と「クコの実」、さらに血行を良くする「玉ねぎ」、潤いを補う「豆乳」「オリーブオイル」を組み合わせた
白髪や髪やせが気になるときにおすすめのレシピを作ってみました。
『山芋とほうれん草のポタージュ』のレシピ
調理時間30分【難易度★☆☆】
食材
【2人分】
・ほうれん草:100g(1/2束)
・山芋:15㎝
・玉ねぎ:1/2個
・豆乳:200ml
・コンソメ:1/2個
・バター:30g
・オリーブオイル:大さじ2
・塩、胡椒:少々
・クコの実
作り方
①クコの実はお水に浸し、戻しておく。
②ほうれん草はたっぷりのお水で1分〜1分半湯がいておく。粗熱をとったら3㎝くらいにカット。
③山芋は2㎝くらいの短冊切りにして、軽くラップをし、電子レンジで500wで6分ほどチン。
④玉ねぎはくし切りにする。鍋にオリープオイルをひき、玉ねぎを中火(弱火より)で炒める。少ししんなりしたら、山芋を入れてさらに数分炒める。
⑤④の粗熱を取り、水、②③と一緒にフードプレセッサー(ミキサー)に入れてドロドロになるまで混ぜる。
⑥鍋に⑤を戻し、コンソメ、バターを加え混ぜる。最後に豆乳を加え、塩コショウで味を整える。
⑦カップに注ぎ、クコの実をトッピングしたら完成。
ポイント
❶山芋は皮付きのほうが栄養価は高いですが、皮の食感が気になる方は電子レンジの前に剥いておきましょう。
❷豆乳の量は、とろみ具合に合わせて追加したり、調整してください。