抜け毛・脱毛

女性がなりやすい『牽引性脱毛症』とは?今すぐできる予防と対策

牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)は、ヘアスタイルなどの外部の物理刺激によって起こる脱毛症です。当たり前のようにしている習慣が薄毛や抜け毛になってしまう、年齢を問わず気をつけたい症状。牽引性脱毛症の特徴や原因、対策など分かりやすくお伝えします。

『牽引性脱毛症』とは?

牽引性脱毛症とは、髪が何らかの理由により引っ張られることにより血行不良を起こし、抜け毛が増え、頭皮の一部が薄毛になってしまう脱毛症です。また、髪の分け目から、抜け毛や薄毛が進行している症状のことを言います。

ヘアアレンジやヘアケアが原因で、知らないうちに頭皮や髪への負担が増えて牽引性脱毛症を引き起こしていることもあります。

『牽引性脱毛症』の症状

 

・一部だけが薄毛、抜け毛の症状

・分け目が薄くなっている

ホルモンやストレスなど、原因の多くが身体の内側にあるAGA(男性型脱毛症)・FAGA(女性型脱毛症)などの脱毛症とは違い、牽引性脱毛症は身体の外的部分に脱毛原因のある脱毛症のひとつ

髪が長くなると、仕事や家事などで髪を束ねる機会が増えます。毎日くくりっぱなしにしておくと頭皮に物理的に刺激や負荷がかかり、抜毛・薄毛になってしまっているケースが多々あります。

気づかないうちに進行している脱毛症なので、髪をまとめる機会が多い人の全てに注意が必要です。

気になる髪型・原因をチェック表で確認

あなたは大丈夫?
まずは気になる項目はないかチェックしてみましょう。

□いつも同じ場所で結んでいる
□長時間髪をくくっている
□いつも同じところで髪を分けている
□髪を強く縛っている
□ポニーテールのように高さがあり、同じ方向に髪を引っ張り束ねている
□三つ編み・編み込みをしている
□同じ場所でお団子をしている
□ヘッドアクセが好き
□エクステヘア・ドレッドヘアをしている
□コテ・ヘアアイロンを毎日使っている

3つ以上チェックがある方は、要注意。症状が出ている、出ていないに関係なく気をつける必要がある項目です。

私も経験したヘアドネーションできるくらいのロングヘアになってくると、何かしら髪を結んでいる時間が多くなります。普通に結んでいるだけでも、髪にとっては負担になっていることもあります。

『牽引性脱毛症』に注意が必要な髪型とヘアケア

上のチェック項目は「絶対にしてはいけない」という行為ではありません。ヘアスタイルを楽しむことは、ファッションと同じ自分を表現することですから。

問題なのは長期間・長時間にわたって同じ状態でいること。これを続けてしまうと『牽引性脱毛症』を発症するかもしれないということです。その中でもとくに気をつけたい髪型をご紹介。

1、ポニーテール

髪をぎゅっと絞り、解けないように結ぶことは、常に髪が引っ張られている状態になります。

とくに高い位置で強く結んでいると、髪が引っ張られ頭皮には強い負荷がかかります。さらにロングヘアーになってくると重さも出てきます。動くたびにかなりの負担が頭皮にかかってしまいます。

2、カチューシャ・ヘッドアクセサリー

おしゃれのためにしているカチューシャ・ヘッドアクセも毎日同じようにつけていると、一部の髪だけがひっぱられ、頭皮への大きな負担になってしまいます。

さらに、付け外しの際に金具で頭皮を傷つけてしまう可能性もあるので注意が必要です。

牽引性脱毛症の予防と対策

1、同じヘアスタイルを避ける

髪を束ね続けていて、前頭部や側頭部、分け目や頭頂部の髪が薄くなってしまったら?(※薄くなる場所は、強く結んでいる場所や分け目によって人それぞれです)

・とにかく引っ張る事をやめる
・髪の分け目を2、3日置きに変える
・結ぶ位置を変える
・シュシュなどでゆるく結ぶ
・低い位置で結ぶ

当たり前の事ですが、牽引性脱毛症を改善するには、まずヘアアレンジを変える事が重要です。とくに、強い引っ張りと高さのある髪型は要注意。

また、髪を引っ張ることがなくても、ずっと同じ分け目にしているだけでも、紫外線などの刺激など外部からの負荷がかかり、分け目部分の髪から薄くなってしまうこともあります。

学校のルール、会社の規則などどうしても髪を結ぶ必要がある人は、できるだけ結び直すように意識してみましょう。

てまり
てまり
オフの日は髪のリリースデー。心も髪も開放的に。ダウンヘアーでゆるりと過ごすのもいいですね。

2、ヘッドマッサージで髪と頭皮に休息する時間を

牽引性脱毛症が原因の脱毛症は、特定の部分のみが血行・血流が悪くなっている恐れがあります。頭皮の血行が悪い状態だと、毛細血管から髪の成長に必要な栄養分が頭皮に行き届かず、発毛を妨げる要因にも。

髪が抜けてしまい、新たな髪が生えてこない場合はヘアサイクルも乱れてしまっています。まずは、頭皮の血行不良を改善して上げることが大切です。

ヘッドマッサージで頭皮をもみほぐしていくことで、育毛に必要な頭皮環境も整えられ、血流も改善されます。

【頭皮チェック】
薄毛が気になる部分の頭皮と、健康な髪が生えてきている部分を触り比べてみて。薄毛部分の頭皮が硬くなっていませんか?

『頭皮が硬い=血行が悪い』証拠です。定期的に自分の頭皮を触る習慣を持つと、硬い、柔らかいなど気づけますよ。

 

3、頭皮の負担となる髪型やアレンジを控える

エクステやドレッドヘアなどの髪型、ヘアアイロンで強く巻いて固める、ヘアアイロンでストレートに強く引っ張るなど、髪に強い負担のかかるアレンジは控えるのがおすすめ。

どうしてもやめられない…という場合は、ヘアアイロンの回数を減らすなどの努力をしてみて。「似合う髪型はこれしかない」と思っていても、意外と他に似合う髪型はあります。

美容師さんに相談して髪型やアレンジの変化を楽しむことは、新しい自分に出会えるチャンスです。

4、育毛剤・食事ケアで血行不良を改善

本来ならば自然に治ってくる牽引性脱毛症ですが、長い期間続いていると回復に時間がかかったり、戻らないケースも稀にあります。

一度気になるとそのことばかり考えてしまい、ストレスを感じている人は要注意。ストレスはさらなる血行不良を引き起こし、症状を悪化させてしまう恐れがあります。

血行を促す育毛剤や食事でケアするのもおすすめです。気にするなっといっても難しいですよね。でも、今できることを少しづつでも続けましょうね。

 

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牽引性脱毛症は予防できる

牽引性脱毛症は、傷みを感じないので自分ではなかなか気づきにくい症状です。大事なのは脱毛の可能性があるということを知り、原因に対しての対策をしっかり取ること。もしなってしまったしても物理な刺激を取り除いたり、時間を短くすることで基本的には改善していい来ます。日頃から髪を束ねたり、アレンジをしたりするときには、少しだけ頭皮のことも気にかけてみましょうね。

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