パサつき

髪や頭皮の乾燥を改善!ツヤ髪を手に入れる食事法

髪のお悩みで多くあげられるのが乾燥による髪や頭皮のトラブル。『トリートメントや美容液を使っているの改善しない』という方は、体の内側の乾燥が原因かも。最近は『インナードライ』と言われたりします。今回は、からだの内側から乾燥をケアする食事改善法をご紹介します。

食事が原因による髪の乾燥

1、たんぱく質が足りていない

近年、炭水化物やパン、お菓子や加工品が食事の大部分を占めてしまいたんぱく質が極端に少ない人が増えています。例えば、朝食は菓子パンとコーヒー、昼食はうどんやカップ麺、夕食はパスタやPIZZA。間食は甘いケーキやクッキー。『あれ、たんぱく質どこに?』なんて方も…

このタイプは、カロリーは取れているけど、絶対的にたんぱく質が不足している人。髪の大部分はたんぱく質(ケラチン)でできています。たんぱく質が不足してしまうと、髪の中心部分(基本)がスカスカの状態で生えてきてしまいます。

食を続けてしまうと、髪に必要なたんぱく質が足りず髪がパサつく原因になります。

2、血が足りていない

中医学(東洋医学)には、髪は『血(けつ)の余り』という考えがあります。これは、血が十分にあって体内をスムーズに巡っていれば、髪を健康に保つことができるということ。

血の主な働きは、全身を巡って身体のあらゆる組織や細胞に栄養を運ぶことです。血が足りないと、臓器や目、筋肉、髪に十分な栄養が行き渡らず髪もパサついてしまいます。

3、ダイエットによるオイル不足

『オイルは脂肪になるから控える』と言って、極端なオイルカットをする方もいますが、良質な油は美の源です。つまり、オイルカット=ダイエット、美ではありません。

もちろん、過度な油や動物性脂肪に多い飽和脂肪酸などは肥満の原因です。しかし、極端なオイルカットは、髪や肌の乾燥に直結します。

ダイエットをして肌や髪に艶がなくなった、という人は要チェックです。体重は減ったけど、肌も髪もボロボロになっているのは残念すぎますよね。

4、腎が弱っている

中医学では『腎』は生命の根源に関わるものと考えます。つまり、腎が健康で十分に満たされて入れば、潤いのある元気な髪が育ちます。

 

詳しい『腎』の説明はこちら↓

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しかし、腎は年齢とともに減っていってしまいます。とくに重い病を患ったり、大きな手術を受けたりした方は、腎に大きな負担がかかっているかも知れません。

腎の減ること(老化)は、ある意味仕方のないことですが、若い頃から無理を続けていたり、偏食を続けていると減り方も速くなってしまうので要注意です。

髪の乾燥をケアする食事法

1、バランスの良い食事

昔から言われていることですが、一番はバランスの良い食事です。ただ、髪によいバランスの良い食事って何ぞや?っと。

難しく考えず、まずは一食につき必ず1品はたんぱく質を摂るように心がけてみて。主菜じゃなくても納豆やお味噌汁など、副菜や汁ものでも大丈夫です。

そして、大豆、鶏肉、卵、魚など良質なたんぱく質をとることを意識してみてください。現代人は、知らず識らずたんぱく質が少なくなっています。

くわしくは、髪育ごはんでチェックしてくださいね。

2、血を補う食事

髪は『血(けつ)の余り』というくらい、血は髪にとって大切な存在です。とくに女性は男性に比べ、月経、妊娠、出産など血を失いやすいので意識的に血を補う食事を摂ることが大切。

『婦人は血(けつ)をもって本となす』、つまり女性の健康や美しさの基本は「血(けつ)」にあるという言葉があります。

棗、にんじん、レーズン、ほうれん草、黒豆、レバー、青魚、魚の血合いなど、血を補う食材を積極的にとるようにしましょうね。

こちらも、髪育ごはんでチェックしてくださいね。

3、良質な油で潤す

油には、いろいろな種類があります。その中でもオメガ3系とオメガ9系の油は、髪にも肌にもおすすめです。

オメガ3系の油

えごま油、亜麻仁油、ローズヒップオイル、インカインチオイル、魚油(DHA/EPA)、しそ油など

脂肪になりにくく中性脂肪を減らし、善玉コレステロールを増やす働きがあります。

オメガ9系の油

オリーブオイル、マカダミアナッツ、ヘーゼルナッツ、菜種油(キャノーラ油)、アボカド、アーモンドなど

脂肪や糖の代謝を促進する働きがあるので上手に取り入れることで『ダイエットと美髪』の両方を手に入れることができますよ。もちろん、何でも取りすぎはNG。

 

その他

良質な睡眠で成長ホルモンを分泌

食事法ではないですが、乾燥対策に睡眠も重要な役割があるので追加しました。なぜなら、私たちは寝ている間に『成長ホルモン』が分泌され、古くなったり壊れたりした細胞を再生しています。しかし、睡眠時間が足りないと成長ホルモンの分泌量が低下して、ターンオーバーのサイクルが乱れてしまうのです。

 

古くなった角質が肌の表面に残って肌荒れを引き起こしやすくなったり、髪の成長が遅れるなど、様々な悪影響がでてしまいます。

 

とくに中医学(東洋医学)では、髪にとって大切な血と関係の深い『肝』は、血の貯蔵庫と考えられています。身体が活動している時には必要とされる器官に血が送られ、睡眠時や休息時には血を『肝』に戻して貯蔵する。当たり前ですが、貯蔵がうまくできないと、送るものが不足しているので十分な量を送ることもできませんよね?

睡眠不足で血が少なくなってしまうのを防ぎ、夜中の12時までには眠るようにしましょう。

内側ケアは美髪の秘訣!

筋肉や骨と同じように髪は私たちの細胞の一種なので、毎日の食事で作られています。取り入れる食材やちょっとしたコツを覚えれば、これから生えてくる髪に内側から栄養を与え、髪質を変化させていくこともできます。

どんなに良いシャンプーやトリートメントを使っても、毛根やその先の臓器が元気がないと健康な髪は生えてきてはくれません。すべてを完璧ではなく、できることから少しづつ取り入れてみましょうね。

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