体を潤し美肌・美髪作用のある「豆乳」、体を潤したんぱく質を補える「大豆」「豆腐」、むくみや皮膚・粘膜を保護する「青のり」を使った、1杯でたんぱく質と潤い補給ができる髪育ごはんです。
豆乳が髪におすすめの理由
豆腐を作る時、大豆を煮てすりつぶし、液体を絞って「汁」と「かす」に分けます。その時にできた汁が「豆乳」で、カスが「おから」です。
その豆乳に「にがり」を入れると豆腐が完成します。つまり、大豆を絞って何もしない状態のものが豆乳です。
豆乳:大豆を絞って何もしない状態のもの(液体)
おから:大豆を絞った残りカス(固形)
豆腐:豆乳ににがりを加えたもの
「畑の肉」とも呼ばれる大豆を原料としているので、豆乳には良質なたんぱく質が豊富。それに加え、ビタミンB1、B2、B6などのビタミン類も含まれています。
豆乳は、女性ホルモンと似た働きがある大豆イソフラボンや美肌効果が期待できるサポニンなど、髪や頭皮、美肌におすすめの食材です。
✔︎髪の主成分たんぱく質
✔︎更年期予防、肌の新陳代謝を整えてくれるイソフラボン
✔︎抗酸化作用や血流を促す効果が期待できるサポニン
✔︎髪の成長には必要不可欠な亜鉛
✔︎美肌や眼精疲労の改善に効果のあるビタミンB
✔︎強い抗酸化力、風邪の予防にビタミンE
✔︎貧血予防の鉄分
✔︎むくみ改善のカリウム
✔︎骨粗しょう症予防のカルシウム
✔︎総コレステロールを低下させる大豆レシチン
✔︎便秘改善のオリゴ糖
大豆や豆腐に比べて、液体なのでドリンクとしてストレートで飲むには最適な食品。
ドリンク以外にも、豆乳鍋などの出汁、豆乳プリンなどスイーツとしてもアレンジがしやいいですよね。牛乳の代用として料理にも使われ、ヴィーガンの人のたんぱく質補給としてもよく知られています。
ビタミンB群やカルシウム・鉄・マグネシウム・マンガン・亜鉛・カリウムとミネラルもたっぷり。大豆には植物性たんぱく質が約30%含まれていて、そのほとんどが水溶性なので、豆乳にもしっかり残っていますよ。
豆乳の特徴
【性味】平性、甘味 【帰経】肺・胃・大腸
【特徴】髪の栄養補給、皮膚を潤す、から咳、貧血予防、低血圧、喉の乾きを癒す、利尿、便秘
薬膳的には、体を内側から潤し、肺の熱を取り、痰の排出を促すことで知られています。肺の熱と言われてもピンとこないかもしれませんが、肺に熱がこもってしまうと粘り気のある痰などの要因に繋がります。
また、肺を潤すことで、風邪の後の長引くから咳、喉が渇くなど、肺の症状を和らげてくれます。食物繊維がほとんど含まれていないことからも、消化吸収がよく、高齢者や虚弱体質の子どもの薬膳にも用いられます。
病気の回復期、食欲が落ちる夏バテ予防にもおすすめです。
また、肌を潤す作用があるため、皮膚や爪・髪のパサつきを改善する作用があります。
薬膳としての組み合わせ
今回、「豆乳」に合わせた「大豆」「豆腐」は、同じ大豆の食材。そのため、相性も抜群です。同じ大豆でも加工の仕方によって、食感・風味などいろいろと楽しむことができますよ。
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上記の「大豆のすり流しスープ」は和食に、今回の「大豆ポタージュ」は洋食との相性がぴったり。どちらも使用している食材は似ているので、お好みに合わせて食べてみてくださいね。
体を潤し美肌・美髪作用のある「豆乳」、体を潤したんぱく質を補える「大豆」「豆腐」、むくみや皮膚・粘膜を保護する「青のり」を組み合わせた
冷蔵庫の中にあるもので簡単に作れる髪育レシピを作ってみました。
『青のりと大豆のポタージュ』のレシピ
調理時間30分【難易度★☆☆】
食材
【2人分】
・大豆(蒸し):100g
・豆腐:1/2丁
・豆乳:100cc
・青のり:少々
・粉末だし:5g
・薄口醤油:大さじ1〜2(味を見て調整)
・塩:少々
作り方
①フードロセッサー(ミキサー)に蒸し豆100g、豆腐、水100ccを入れ混ぜる。
②鍋に①、粉末出汁、薄口醤油、豆乳100ccを入れて弱火でコトコト煮込む。途中、水分が少なく感じたら豆乳を足す。
③途中で塩を入れて、味を調整。カップに注ぎ、青のりをトッピングしたら完成。
ポイント
❶鍋で温める時に、グラグラと煮詰め過ぎないようにしてください。
❷すり鉢でゴリゴリとすりつぶしても美味しくできます。