ヘアケア

頭皮状態×髪質に合わせたシャンプー選び

男性でも女性でも髪の悩みはつきもの。自分にぴったりのシャンプーを見つけようと思っても、シリコン、ノンシリコン、モイスト、さっぱり、スカルプタイプなど、数千種類以上もあると見つけるのも一苦労です。そんなシャンプー選びの基本、ポイントをご紹介します。

シャプーの役割

シャンプーの役割は、髪の毛についた汚れを落とすのはもちろん、大切なのは頭皮を清潔にしてあげることです。頭皮を清潔にすることでニオイ、頭皮トラブルなどの多くを防げます。

また、シャンプーをする際にお湯で頭皮を温め、指で頭皮に刺激をあたえることで、リラックス効果、血行促進なども期待できます。

シャンプーの種類

ドラッグストアで販売されているものから、サロン系と言われる美容室で販売されているものまで種類はさまざまです。まずは、シャンプーの基本にもなるベースからご紹介。

大きく分けて3種類あります。

1、高級アルコール系

●弱アルカリ性or弱酸性
もっとも代表的な種類でドラッグストアなど一般に市販されている大多数がここに属します。魅力は、お手頃価格(コスパ)、買い安さ(どこでも手に入る)、泡立ち(爽快感)の3点です。

近年では界面活性剤以外は天然成分を使用しているものなど、こだわった成分のものもあり、必ずしも低価格とは言えません。一般的に泡立ちがよく、洗浄力が高いので洗いすぎには注意です。

弱アルカリ性を使う場合、地肌と毛髪を弱酸性に戻してくれる同じシリーズのリンスを使用するようにしましょう。

TEMARI
TEMARI
「高級」というのは「高価」という意味ではなく、「分子が大きい」という意味です。意外と知らない人も多い部分です。

2、石鹸系

●弱アルカリ性
石鹸シャンプーとは、石けん素地や脂肪酸カリウムなどが主成分のシャンプーです。皮脂汚れなどが良く落ちるので、どちらかというと男性向けです。

石けんシャンプーはカスが残りやすく、フケなどの原因になるので、念入りにすすぐようにしましょう。石鹸は天然成分のため肌に優しいのが特徴ですが、アルカリ性のため皮膚が弱い方、皮膚疾患がある方は医師に確認してくださいね。

また、石けんシャンプーはアルカリ性なので地肌と毛髪を「弱酸性」に戻すリンスは使用しましょう。

3、アミノ酸系

●弱酸性
アミノ酸系シャンプーとは、洗浄成分にアミノ酸系の成分を使用しているものをさします。弱酸性の低刺激のため、頭皮にとっても優しく、肌トラブルを抱えている方におすすめです。

サロン系シャンプーなど他のシャンプー類に比べ高価ですが、頭皮と髪にとっては一番優しく、健やかな髪を育てるためには理想的な成分です。

TEMARI
TEMARI
ラベルの成分表には、”アミノ酸”とは記載されていないので、ココイルグリシンK、ココイルグルタミン酸、ラウロイルグルタミン酸、グルタミン酸TEA、ヤシ油脂肪酸・・・といった名称を確認してみてくださいね。

シャンプー選びで重要な2つ

シャンプーの種類を知ったら次は自分にあったシャンプーの選び方です。

①頭皮の状態(体質)
②髪の悩み(求めるもの)

毎日のことなのでコストが気になりますが、シャンプー選びでまず大切なのはこの2つです。

どんなに良い成分が入ったシャンプーでも自分の頭皮の状態、求める髪質にあっていなければ、残念ながら期待している効果は出ません。ここからは、体質や髪のお悩み別に紹介していきます。

頭皮の状態(体質)

1、ふけ、かゆみ

フケやかゆみの原因が、乾燥によるものか、カビや疾患によるものかによっても変わります。多くのタイプは季節要因などの乾燥からかゆみがおき、掻くことでふけを発生しているケースです。

その場合は、保湿できるローションなどでケアし頭皮環境の正常化に努めましょう。

2、ストレス・ダメージ肌

外的環境、スタイリングやカラーリング、寒暖差などのストレスから赤みや湿疹がでているストレス肌タイプ。髪質にかかわらず、まずは髪や頭皮を保護する成分が配合されているものがおすすめです。

炎症が強く痛みを伴うような状態は、自力で治そうとせずに皮膚科へ行くこともおすすめします。

3、オイリー肌

オイリー肌は体質にもよりますが、シャンプーのしすぎ、洗浄力の強いシャンプーの使用などで、必要な皮脂を取り除きすぎてかえって皮脂が過剰になってしまう場合もあります。

洗浄力だけでなく、ミントなどの爽快感のある香り、さっぱりするタイプがおすすめです。

4、敏感肌

敏感肌の人は、低刺激機成分、肌に優しい成分が配合されているオーガニック系、ノンシリコンシャンプー、アミノ酸系など極力負担をかけないシャンプーがおすすめです。

パラベン、合成色素、添加フリーの頭皮にやさしいシャンプーを探してみてくださいね。

髪のお悩み(5タイプ)

1、量が多くて太い

おすすめの種類:髪がまとまりやすいしっとりタイプ、ホホバオイルなどが配合されているものがおすすめです。

NG:ノンシリコンだと、広がりが強く出てしまうものもあります。

2、量が少なくて細い

おすすめの種類:ハリやコシがでるような天然成分が配合され、頭皮を保湿できるものがおすすめです。

NG:洗浄力の強いシャンプーは、髪に必要な油脂まで落としてしまうので注意が必要です。

3、くせ毛

おすすめの種類:成分にアミノ酸成分の一種であるベタイン系(植物由来、弱酸性で低刺激の成分)が含まれていると、しっとりまとまるのでおすすめです。

NG:石けん系シャンプーはゴワゴワ感がでてしまうので、あまりおすすめできません。

4、ダメージヘア

おすすめの種類:切れ毛、枝毛など一度ダメージをうけた髪をもとの状態に戻すことはほぼ不可能です。これ以上傷めないためには、髪と同じ成分の弱酸性であるアミノ酸系シャンプーがおすすめです。洗浄力よりも髪の保護に努めましょう。

NG:石鹸系シャンプーなど、アルカリ性のシャンプーは控えたほうが無難です。

5、乾燥

おすすめの種類:髪の乾燥、きしみが気になる人はシリコン配合のタイプ、ノンシリコンでもオイルや保湿成分がたっぷり配合されたものがおすすめです。

NG:ノンシリコンのタイプは、きしみが強くでることもあります。そのため、ノンシリコンにしたい場合は、ある程度髪の状態が回復してから移行するのがおすすめです。

ノンシリコンがよくてシリコンはダメなの?

『ノンシリコンがよくて、シリコンはダメ』『シリコン=悪』といったイメージをお持ちの方もいますが、「シリコン=ダメ」ということではありません。

シリコンには、髪の指通りがよくして、髪が絡まないようにするコーティング剤の役割があります。そのため、多くのシャンプーに配合されてきました。

では、なぜシリコンは悪いと言われるのでしょう?それは厳密に言うと、シリコン自体がダメなのではなく、シリコンが入っているシャンプーの多くは、洗浄成分が強いものが多いということ。なぜかというと、洗浄効果の高いシャンプーにはきしみを抑えるため、シリコンを入れているものがあるからです。

洗い残しが頭皮に詰まり、というイメージを持っている方もいますが、シリコン自体はとても細かい粒子なので、髪に過剰に付着することはなく、髪に蓄積したり毛穴に詰まることはない、という研究結果もあるようです。

天然成分の洗浄剤が使われ、適量のシリコン配合であればそこまで気にしすぎることはありません。ただし、本来シリコンは髪に不要な成分であることには間違いないので、配合されていないもので相性が良ければ、ノンシリコンを使うとよいでしょう。

シリコンありがおすすめの人

髪が長いダメージヘア、髪のきしみが気になる人、乾燥髪

ノンシリコンがおすすめの人

短髪、敏感肌、乾燥肌などが気になる人

 

TEMARI
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一番の問題はシャンプーで使われる強い洗浄剤(界面活性剤など)が、肌にとって必要な油分まで洗い流してしまうこと。ノンシリコンシャンプーであるかどうかではなく「使用されている成分が肌にダメージを与えるか」が大切です。

頭皮の状態、目指す髪質に合わせて選ぼう

シャンプー選びのポイントをタイプ別に絞ってご紹介しました。まずは、自分の髪や頭皮の状態を確認。そして、頭皮や髪のお悩み、どんな髪質を目指すのかをイメージしながら自分にぴったりのシャンプーを選んでみてくださいね。

 

 

 

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