血を補い頭皮の血行をよくする「ツナ(マグロ)」、気血を補い潤い補給できる「卵」、気を巡らせる「紫蘇」、潤い補給の「豆乳」「チーズ」を使った、朝食におすすめの髪育ごはんです。
ツナ(マグロ・カツオ)が髪におすすめの理由
お値段も手頃でサラダやパスタなどさまざまな料理に活用できるツナ缶。保存食としても使えるので、一家に1、2個はストックしている人も多いですよね。
日本では、ツナマヨがコンビニの定番おにぎりになるほどメジャーな具材。ツナ缶自体に味が付いているため、加えるだけで料理にぐっと風味や旨みが増します。
そんなツナ缶に使われている魚はマグロ・カツオ類で13〜15種類ほどあると言われています。多くは、「びんながまぐろ」「きはだまぐろ」「かつお」の3種類の魚を原材料に使用しているようです。
ツナは英語の「tuna」に由来していて、マグロ属に分類される魚の総称。たんぱく質は100gあたり約17.7gも含まれているため、髪の源となるたんぱく質もしっかり補給できますよ。
✔︎血液サラサラ効果のあるEPA
✔︎脳や神経に働きかけるDHA
✔︎髪の主成分たんぱく質
✔︎滋養強壮のアミノ酸の一種タウリン
✔︎貧血予防の鉄分
✔︎むくみ改善のカリウム
✔︎骨粗しょう症予防のビタミンD、ビタミンK
✔︎コレステロール値や中性脂肪値を低下させるリノール酸
メーカーや種類によっても多少栄養素や味が変わってきますが、含まれる栄養素についてはあまり差異はないようです。
DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)など、人間の体では作ることのできない成分も豊富。
ツナは缶詰はそのままでも、チーズやサラダに合わせても、おいしく手軽にたんぱく質がチャージできます。また、素麺やパスタ、うどんなど炭水化物が多い食材にツナ缶を加えるだけでバランス良い献立になります。
ただし、ツナ缶に含まれるリノール酸などの不飽和脂肪酸脂肪は、健康に良い良質な油とはいえ、食べ過ぎるとカロリーオーバーに。カロリーが気になる人は、ノンオイルや油を切って使ってみてくださいね。
ツナ(マグロ)の特徴
【性味】温性、甘味 【帰経】肝・脾
【特徴】血を補う、貧血予防、肝機能向上、動脈硬化予防、老化予防
ツナ缶は、マグロやカツオの油漬けのですが、今回はマグロの薬膳的な特徴からお伝えしていきます。
マグロは、温める作用のある食材。体を温める機能が不足していている「陽虚」タイプさんは積極的に取って欲しいですね。真っ赤な見た目からもわかるように、血を補ってくれるので貧血予防にもおすすめ。
血を補うだけでなく、巡らせる働きがあるため髪のパサつき、血行不良を改善する作用があります。
薬膳としての組み合わせ
今回、「ツナ缶」に合わせた「卵」「チーズ」もたんぱく質補給にはもってこいの食材です。薬膳的には、卵は気血を補い潤いを補給ができ、チーズは肺や腸を潤してくれるので便秘にもおすすめ。
卵は完全栄養食?卵と髪の詳しい説明はこちら↓
また、具材に入れた紫蘇は気を巡らせる働きがあります。気には血を動かす働きもあるため、気の滞りを放置してしまうと、血の巡りも悪化……血の巡りが悪化すると、生活習慣病や肩こり、頭皮の血行不良などさまざまな影響が出てきます。
私たちにとって生命のエネルギーとなる「気」と心身に栄養を与える血は必要不可欠。とくに「髪は血の余り」と言われるほど、血が最後の最後に届く部分。
気・血の流れが滞ったり、不足すると髪のトラブルが起こりやすくなります。
血を補い頭皮の血行をよくする「ツナ(マグロ)」、気血を補い潤いを与える「卵」、気を巡らせる「紫蘇」、潤い補給の「豆乳」「チーズ」を組み合わせた
補って巡らせる髪育レシピを作ってみました。
『ツナと紫蘇のチーズオムレツ』のレシピ
調理時間15分【難易度★☆☆】
食材
【2人分】
・ツナ缶:1個
・紫蘇:4、5枚
・チーズ:20g(お好みで)
・卵:3個
・豆乳:大さじ1
・バター:10g
・塩胡椒:適量
<添えもの>
・サラダほうれん草
・ミニトマト
作り方
①卵は30分くらい前に冷蔵庫から出しておく。
②油を切ったツナ缶、千切りにした紫蘇、チーズを混ぜる。胡椒も少々。
③卵を割り、豆乳加え、軽く塩胡椒をする。
④弱火のフライパンにバターを落とし、卵を流し入れる。火を中〜強火にして箸でくるくるかき混ぜる。ある程度固まってきたら、フライパンの奥に②をのせる。フライパン返しで手前からクルクルと丸めて、お皿にのせる。お皿に盛り付けたら完成。
ポイント
❶強火にすることでふっくらと卵が仕上がります。オムレツが難しい場合、先にボールで卵と具材を混ぜてスペインオムレツ風に焼いても美味しく頂けますよ。
❷卵に豆乳を入れることで固まりにくくなり、ふわっとした食感になります。