髪にとって大切な腎(生命の源)を補う『黒豆』、たんぱく質が豊富な『卵』を使った簡単な髪育スイーツです。
黒豆が髪におすすめの理由
東洋医学(中医学・漢方)では、黒い食材は『腎』を補うと考えられています。黒い食材というと、黒ごま、黒きくらげ、ひじきなど。
腎とは、生命の源のようなエネルギーのことです。からだの成長・発育・生殖に関わっていて、この腎が弱っていくので老いていくと考えられています。
耳が遠くなったり、白髪や抜け毛が増えたり。年齢とともに髪質が変わってきた!というのは、この腎の影響が大きいんです。
スローエイジングには、このような黒い食材を積極的に取り入れることが大切です。
黒豆の特徴
【性味】平性、甘味 【帰経】脾・肝・腎
【特徴】老化による髪の衰え、全身のむくみ、腰痛、月経不順、疲労回復、生活習慣病予防、湿疹などの肌荒れの改善
『血・精を補う、血行を良くする』特徴があります。
中医学では健康な髪を育てるには、血も重要な要素。
髪は「血(けつ)の余り」と考えられていて、血が十分にあって体内をスムーズに巡っていれば、髪が健康に育つということを意味します。
血虚と呼ばれる血不足タイプの人は、髪が抜けやすく、細くなってしまう特徴があります。とくに、冬に消耗血がちな「腎」をケアすることは、アンチエイジング対策にもつながります。冬こそ、黒黒黒食材!
栄養学的には、黒色に含まれるポリフェノールの一種のアントシアニンは、活性酸素を抑える抗酸化作用に優れています。近年、注目されているサビない体作りです。
体内でなかなか作られないアミノ酸のバランスもよく、髪にとって大切な良質なたんぱく質を多く含んでいます。
薬膳としての組み合わせ
今回、『卵』と合わせたのは、良質なたんぱく質が豊富に含まれるから。
少し前までは、コレステロール値コントロールのために”1日1個以上の卵の食べ過ぎは控えましょう”と言われていましたが、今ではコレステロールの摂取基準(目標量)がなくなりました。
理由としては、コレステロールは体内で合成できる脂質で、食事で摂取するコレステロールの影響は少ない、ということが分かってきたからです。心疾患との科学的な根拠が少ないこともあげられます。
むしろ、健康寿命のためには積極的に良質なたんぱく質を取ろう!と国も推奨しています。その中でも卵は、『完全栄養食』とも呼ばれるほど栄養価が高いことで知られています。
もちろん、食べ過ぎはなんでも良くないですが、髪の大部分であるたんぱく質を効率よく取り入れるには卵はおすすめの食材。
完全栄養食の『卵』でタンパク質を補い、血・精を補いツヤのある髪にしてくれる『黒豆』を使った、
サビない体作りにぴったりの髪育スイーツを作ってみました。
黒豆お豆腐蒸しパンのレシピ
調理時間40分【難易度★☆☆】
食材
【4人分】ミニカップ12個分
・ホットケーキミックス:120g
・絹ごし豆腐:120g
・卵:1個
・黒豆:大さじ2
・黒ごま:大さじ2
<トッピング用>
・黒豆:適量
作り方
①黒豆を自分で煮るか、市販の黒豆を購入する。
②黒ごまをすり鉢ですりつぶす。
③オーブンを予熱180℃、20分セット。
④ボールに絹ごし豆腐を入れ、泡立て器で潰すように滑らかになるまで混ぜる。
⑤ホットケーキミックス、といた卵、②を入れ均一になるまで混ぜる。最後に、黒豆を入れゴムベラで黒豆が潰れないようさっくりと混ぜる。
⑥マフィンの型に均一に入れ、トッピング用の黒豆を載せる。最後にトントン、と軽く型をテーブルで叩く。
⑦温めておいたオーブンで15分〜20分くらい焼く。
ポイント
❶水分の多さを感じる場合は、豆腐の量を少なめにして調整しましょう。
❷焼き時間が短いので、焦げないように見ながら時間調整をしましょう。