レシピ

ひな祭りにぴったり『補血&デトックスできるビーツと鯛の巻き寿司』

女の子のお祝い『ひな祭り』におすすめ、女性にとって大切な『血』をたっぷり補える髪育ごはんです。

ビーツが髪におすすめの理由

日本ではあまりお目にかからないビーツ。「赤カブ」「火焔菜(カエンサイ)」と言われることもありますが、ホウレン草と同じアカザ科でサトウダイコンの仲間。

 

実は「食べる輸血」「奇跡の野菜」と言われるほど、鉄、リン、ナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどの栄養素が豊富。

 

《ビーツの嬉しい効能》
✔︎血行改善・血管をやわらかくするNO(一酸化窒素)
✔︎むくみを改善するカリウム
✔︎動脈硬化の予防に良いパントテン酸
✔︎強い抗酸化作用のあるベタシアニン
✔︎貧血予防の鉄分
✔︎スムーズな排便を促す食物繊維
✔︎腸内環境を整えるラフィノース
✔︎肝機能を高めるベタイン
✔︎たんぱく質をつくるのに不可欠なビタミンC
✔︎疲労回復効果、皮膚の健康を支えるビタミンB群
✔︎妊娠や生育に大切な葉酸

数え切れないほどの栄養素…まさに食べる輸血と言われる所以。

 

その中でも目を引くビーツの赤い色は、ベタシアニンという抗酸化作用が強いポリフェノールの一種。肌や髪のエイジング、ガン予防にも期待できる成分です。

 

てまり
てまり
とくにビーツの根にはビタミンC、葉は鉄分が多く含まれています。妊活、妊娠中の女性にもおすすめの食材です。

 

また、『NO(一酸化窒素)』は、ノーベル賞を受賞したルイス・J・イグナロ氏(以下、2名)が研究成果を発表したことで大注目の成分。

 

NOは、血行を改善しながら血管をしなやかにする働きがあり、血栓や動脈硬化の予防につながると言われています。

 

血行を改善することは、疲労回復や肩こり、腰痛の改善や基礎代謝のアップにも。また、血流を改善することで頭皮の血行も良くなるので、抜け毛の改善や予防にもおすすめですよ。

 

てまり
てまり
ヨーロッパ原産の根菜ですが、輸入物のほかに長野や茨城などで栽培。スーパーでも購入できるようになりましたが、水煮や缶詰でストックしておくと使いたい時に使えるので良いですね。

 

 

ビーツの特徴

【性味】平性、甘味 【帰経】肺・脾胃・肝・腎
【特徴】血を補う、血の巡りを良くする、貧血、瘀血による生理痛・月経不順、胸のつかえをとる、爪が割れやすい、めまい、動悸、髪のパサつき、物忘れ

ビーツは、血を補い、血流を改善してくれる食材。

《ビーツの薬膳的効能》
✔︎血の巡りを良くして生理痛の緩和
✔︎腸内環境を整え便秘改善
✔︎利尿を促しむくみ改善
✔︎貧血予防
✔︎髪のパサつき、爪の強化

薬膳では血を補い、血の流れも改善してくれる食材。とくに、経絡の通りを良くするので瘀血(血行不良)の症状に良いとされています。

 

血行不良は、生理痛や生理不順、関節の痛みや腰痛、肩こりや抜け毛など、様々な病気に繋がる要因とも言われています。

 

また、真っ赤な見た目からわかるように血を補ってくれる食材。婦人は血をもって本となす」という言葉があるように、女性の健康や美の基本は「血」にあると考えます。

 

血が不足すると、肌のくすみや髪のパサつき、目のかすみ、物忘れや不安感にも。とくに月経や出産など、血を失いやすい女性は気をつけたいところ。

 

髪は『血の余り』と言われ、血を補い血流を高めてあげることで、髪を健康にすることができます。

 

てまり
てまり
血行をよくして体を内側を潤すため、乾燥肌に悩まされている人にぜひ取り入れてほしい食材です

薬膳としての組み合わせ

自分で料理するには、ハードルが高い食材に思われがちですが、今回のレシピのようにすでに酢漬けになっているビーツの缶詰(瓶)を使うことで面倒な手間を省けます。

 

しかも、お酢には体を温めて巡りを良くする作用もあるので一石二鳥!体を温めて血流を促す食材を取り入れることで、頭皮の血行改善にもなります。

 

今回、「ビーツ」に合わせた「鯛」は、ビーツと同じく血を補う食材。「めでたい(鯛)」と語呂合わせもあり、昔からお祝いごとに食されてきました。

 

鯛は、むくみにも良いので肥満予防・美肌にも良いとされています。一般的なお魚よりは、お値段が張るので、ちょっとしたお祝いのときに食べたい食材ですね。

 

また、春が旬の菜の花は、体を温めて血を補ってくれる食材。とくに独特の苦味はデトックス作用があり、春にこそ取り入れたい要素なんです。

 

春は冬に溜め込んだものを外へと発散する時期。中医学では「発陳」とも言います。この時期に外にうまく発散できないと、イライラやムカムカ、肌荒れなどの要因にも。

 

春は頭皮のかゆみや赤みが出やすい時期。しっかりとデトックスしてあげることで春を元気に過ごしたいですよね。

 

血を補って巡らす「ビーツ」、血を補い腎の機能を高める「鯛(タイ)」、血のめぐりを良くしてデトックス効果もある「菜の花」、体を温め血の巡りを良くする「酢」を使った

春のお祝いに食べたい髪育ごはんです。

 

てまり
てまり
ビーツは皮を向いて加熱すると抗酸化作用のあるポリフェノールが抜けてしまいます。加熱して使う場合は、皮のまま加熱が鉄則。生のビーツを使うときは、皮付きのままアルミホイルで包み、180℃程度のオーブンで約1時間。泥臭さが落ち、甘味も出ますよ

 

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『鯛とビーツの巻き寿司』のレシピ

調理時30分【難易度★☆☆】

食材

【1本分】(15㎝×5㎝)

<酢飯>

・ごはん:約200g

・ビーツの酢漬け(具):15g前後

・ビーツの酢漬け(つけ汁):大さじ1〜2

・砂糖:大さじ1

・塩:ひとつまみ

<具材(すしの表側)>

・鯛:50〜60g(刺身5、6枚分)

・菜の花:5、6本

・塩:少々

作り方

①(具材作り)鯛のさくを薄く5、6枚カットする。

②鍋にたっぷりお湯を沸かし、沸騰したら塩を少々加え、菜の花をさっと1分ほど茹でる。ざるに切って、冷めたら水分をしっかり絞る。

③(寿飯作り)ボールにごはん、1㎝各にカットしたビーツの酢漬け、ビーツのつけ汁、砂糖、塩を入れてさっくり混ぜる。15㎝×5㎝の円柱状に丸めてラップで包んでおく。(Instagramに掲載)

④ラップを引き、鯛と菜の花を交互に並べる。そこに③を乗せ、くるっと巻いたら完成。鯛の身が切れないようにカットして召し上がれ。(Instagramに掲載)

ポイント

❶酢飯を作る際にピンクがムラになった場合は、つけ汁を追加するなど調整してみてください。

❷菜の花は茹ですぎないように、水分をしっかり切ることでキレイに仕上がります。

 

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