気血を補い余分な水分を排出する「枝豆」、体を潤したんぱく質を補う「厚揚げ」、気血を補い潤い補給の「卵」、血行を促し毛細血管に栄養を届ける「ネギ」、陰を補い体のほてりを改善する「エリンギ」を使った、糖質オフの髪育ごはんです。
枝豆が髪におすすめの理由
枝豆は大豆が熟す前に収穫したもので、豆と野菜の両方の栄養素を持った緑黄色野菜。
大豆の原産地は諸説ありますが、中国北部の説が有力と言われ、日本にも縄文時代にはすでに伝わっていたそうです。
「畑の肉」といわれる「大豆」と同じように良質なたんぱく質に加え、ビタミン類、食物繊維、カルシウムなど多くの栄養素を含み、大豆には少ないβ-カロテンやビタミンCを含んでいます。
✔︎髪の主成分たんぱく質
✔︎疲労回復効果、皮膚の健康を支えるビタミンB群
✔︎むくみ改善のカリウム
✔︎肝機能の働きを助けてくれるメチオニン
✔︎目の健康維持、血行を良くするビタミンA(βカロテン)
✔︎たんぱく質をつくるのに不可欠なビタミンC
✔︎便秘改善の食物繊維
✔︎強い抗酸化力、風邪予防のビタミンE
✔︎骨粗しょう症予防のビタミンK
✔︎貧血予防の鉄分
枝豆は、アミノ酸の一種である「メチオニン」の働きでアルコール分解を助け、肝機能に働きかけます。お父さんのお酒におつまみにおすすめの肴です。
また、カロテンやビタミンCが豊富なことからも免疫力を高め、癌の予防にも期待できます。ビタミンB群やミネラルも多く、小さな粒ですが非常に栄養価の高い食材なんです。
枝豆の特徴
【性味】平性、甘味 【帰経】脾・胃・腎
【特徴】気(エネルギー)・血を補う、腎の働きを高める、貧血改善、胃腸を整えて利尿する、体の湿気をとる、便秘改善、美肌、疲労回復効果
薬膳的には、温めも冷やしもしない「平」の性質なので、どんな体質の人でも取り入れやすい食材。
《枝豆の薬膳的効能》
✔︎胃腸を元気ににする
✔︎元気を補い、血を養う
✔︎生命エネルギーをあげる
✔︎余分な水分を排出する
枝豆は、気血を補って水分の巡りをよくしてくれるので、夏の弱った胃腸に元気を与えてくれます。
脾(胃腸)の機能を高めるので、胃腸の消化を促進し、便秘改善や美肌効果、高血圧や肝炎予防にも良いとされています。
肝の血と髪?詳しい説明はこちら↓
また、清熱作用(体の余分な熱を冷ます)の働きを持っているので、高温高湿で気血の巡りが悪くなり、むくみが気になる梅雨~夏にかけてもおすすめ。
髪育的には、気血を補ってくれるので、気血不足からくる「髪のパサつき」や「抜け毛」が気になる人は積極的に取り入れて欲しい食材です。
そして、余分の水分を排出してくれるので頭皮のベタつきが気になる人にもおすすめです。夏の時期は、どうしても皮脂量が多くなり、ベタつきを感じやすくなるもの。
だからと言って、洗浄力の強い成分のシャンプーで洗うのは逆効果!まずは、食事や生活週間を改善して、体の余分なものを上手に排出してあげましょうね。
薬膳としての組み合わせ
今回、「枝豆」に合わせた「ネギ」「生姜」には、体を温め巡りを良くする働きがあります。
気血を補ったら、巡らせて全身に届けるのが鉄則です。毛細血管の先までしっかり栄養を届け、頭皮の血行を改善してあげましょう。
またお米の代わりに厚揚げを入れることで、たんぱく質量をアップができ、糖質オフにもなります。完全栄養食とも言われる卵も一緒に摂取することで、ビタミン類も補給できますよ。
気血を補い余分な水分を排出する「枝豆」、体を潤したんぱく質を補う「厚揚げ」、気血を補い潤い補給の「卵」、血行を促し毛細血管に栄養を届ける「ネギ」、陰を補い体のほてりを改善する「エリンギ」を組み合わせた
体の熱を取りつつ栄養補給ができる「糖質オフチャーハン」を作ってみました。
『枝豆と厚揚げのチャーハン』のレシピ
調理時30分【難易度★☆☆】
食材
【2人分】
・厚揚げ:1枚
・エリンギ:1本
・枝豆:50g(皮を剥いたもの)
・玉ねぎ:1/4個
・しょうが:1片
・卵:1個
・子ねぎ:お好みで
・ごはん:茶碗1杯(150g)
・醤油:大1
・ごま油:大1
・塩、こしょう:少々
作り方
①枝豆は、皮から豆を取り出しておく。厚揚げ、玉ねぎ、エリンギ、しょうがはみじん切りにする。子ねぎをカットしておく。
②フライパンにごま油を中火で熱し、しょうがを入れ香りを立たせる。その後、玉ねぎ、厚揚げ、エリンギを加え炒める。
③溶き卵とご飯を加え、強火で手早く混ぜる。混ざったら醤油をまわし入れ、枝豆を加え、塩胡椒で味を整える。
④最後に子ねぎを散らしたら出来上がり。
ポイント
❶先にしょうがを入れて香りを立たせることで、風味が出て味に深みが出ます。
❷卵を入れた後、強火にすることでべっとりせずに仕上がります。