気血を補い骨を丈夫する「タコ」、血を補い体の熱を冷ます「トマト」、血行を促し毛細血管に栄養を届ける「玉ねぎ」「にんにく」、腎を補いがん予防にも良い「ブロッコリー」を使った、暑い夏におすすめの気血を補い体の熱を冷ます髪育ごはんです。
タコが髪におすすめの理由
生でも加熱してもおいしく食べられるタコは、脂質が少なく100gあたり76kcalとヘルシーな食材。
高たんぱく質に加え、ビタミン類やタウリン、亜鉛などのミネラルをバランスよく含んでいます。また、コラーゲンも多く含んでいるので、美肌にもおすすめの食材なのです。
✔︎髪の主成分たんぱく質
✔︎強い抗酸化力、風邪の予防にビタミンE
✔︎皮膚や粘膜の健康維持、血行促進作用のあるナイアシン(ビタミンB3)
✔︎赤血球の生成を助けるビタミンB12
✔︎髪の成長には必要不可欠な亜鉛
✔︎コレステロールを減らし、肝機能を高めるタウリン
✔︎むくみ改善のカリウム
✔︎疲労回復効果、皮膚の健康を支えるビタミンB群
✔︎肌にハリや潤いを与えるコラーゲン
強い抗酸化作用のあるビタミンEは、紫外線の刺激から肌や髪(頭皮)を守り、体内の血中LDLコレステロールの酸化を防ぎ、血管の健康維持に役立ちます。
そして、血行を促進する働きがあるので、頭皮の血行不良や冷え症の対策にもおすすめ。
また、タコに含まれる亜鉛には、アミノ酸から髪の主成分であるケラチンを生成する際に大切な役割を果たすため、髪の成長には必要不可欠な栄養素なんです。(亜鉛の1日の摂取量目安は、成人男子10mg、成人女子8mg)
タコの特徴
【性味】涼性、鹹・甘味 【帰経】脾・肝
【特徴】気(エネルギー)・血を補う、貧血、めまい、不眠、美肌、引き締める(収斂)、血栓予防、口内炎、骨を強くする、汗が勝手に出る(自汗)、虚弱体質

タコには気血を補い筋骨を丈夫にする働きがあるので、疲れたとき、顔色が悪いとき、貧血・めまいがする、不眠のときにおすすめの食材。
また、収斂(ひきしめる)の働きもあるので、夏に暑くて汗をたくさんかいてしまったときにも良いとされています。
髪育的には、気血を補ってくれるので、気血不足からくる髪に艶がない、パサつきが気になる人はぜひ取り入れて欲しい食材です。
夏の疲れは秋にも影響します。夏にしっかりと気血を補うことで秋の抜け毛対策にもなります。
薬膳としての組み合わせ
今回、「タコ」に合わせた「玉ねぎ」「にんにく」には、体を温め巡りを良くする働きがあります。
「にんにく」「玉ねぎ」など、巡りを良くする食材を一緒に取り入れることで、毛細血管の先までしっかり栄養を届け、頭皮の血行も改善する効果があります。
髪を元気するには、気血を補ったら巡らせて体の隅々まで届けるのが鉄則です。
また、夏野菜の「トマト」「ズッキーニ」は体の熱を冷ます清熱作用のある食材。暑さや湿気によって体にこもった熱を取ることで、熱中症対策にもなります。
ブロッコリーには、たんぱく質や免疫力を高めるビタミンCも豊富。ビタミンCは、人間の体内では合成できない栄養素なので、夏の日焼け時期には積極的に取りたい栄養素のひとつ。
気や血を補い収斂作用のある「タコ」、血を補い体の熱を冷ます「トマト」、血行を促し毛細血管に栄養を届ける「玉ねぎ」「にんにく」、腎を補いがん予防にも良い「ブロッコリー」、体の余分な熱を冷ます「ズッキーニ」を使った
暑い夏におすすめの気血を補い体の熱を冷ます髪育ごはんです。
|
|
『タウリンたっぷりタコのラタトゥユ』』のレシピ
調理時50分【難易度★☆☆】
食材
【2人分】
・タコ:250g
・ズッキーニ:1本
・玉ねぎ:1/2個
・トマト:1個
・ブロッコリー:1/4個
・にんにく:1片
・塩:少々
・こしょう:少々
・オリーブオイル:大1
作り方
①タコはぶつ切り、ズッキーニは輪切りにする。ブロッコリー、トマト、玉ねぎは一口大にカットする。
②熱した鍋にオリーブオイルとタコを入れ、1、2分ほど軽く炒めたら一旦皿に取り出す。
③同じ鍋にオリーブオイルとにんにくを入れ弱火で火を入れる。にんにくの香りがたってきたら、タコ以外の全ての野菜と塩こしょうして炒める。
④全体が混ざったら蓋をして弱火で15 分ほど煮る。15分立ったら蓋をあけ、②のタコを加えて5分ほど煮たら出来上がり。
ポイント
❶タコを油で炒めると、脂溶性のビタミンEの吸収が高まります。
❷タコは煮すぎると硬くなるので最後に入れて、軽く煮付める程度にしましょう。ゆでだこを使う場合は、②で油で炒めずに最後にタコを入れましょう。
❸トマトの代わりにトマト缶を使うとより濃厚なラタトゥユになります。夏は生トマトで作るほうがあっさりと仕上がります。