レシピ

熱中症対策にたんぱく質たっぷり『高野豆腐のゴーヤチャンプル』

気血を補い髪を元気にする「豚肉」、血行を促し毛細血管に栄養を届ける「玉ねぎ」、体を潤したんぱく質を効率よく補給する「高野豆腐」、体の余分な熱を取る「ゴーヤ」、を使った熱中症対策におすすめの髪育ごはんです。

豚肉が髪におすすめの理由

ロース、ヒレ、バラ肉など部位によって味や食感を楽しめる豚肉。日本人にとって身近な食材だけにレシピに活用する人も多いですよね。

栄養学的には、豚肉は吸収効率に優れ、髪や爪などの主成分である「たんぱく質」が豊富。そして、何と言っても「疲労回復のビタミン」と呼ばれている「ビタミンB1」が、牛肉の約10倍も含まれています。

ほかにも、カリウム、カルシウム、鉄、亜鉛などの栄養素も豊富。

《豚肉の嬉しい効能》
✔︎髪や爪の主成分たんぱく質
✔︎糖質をエネルギーに変え、疲労回復効果のあるビタミンB1
✔︎赤血球の生成を助けるビタミンB12
✔︎皮膚や粘膜の健康維持、血行を促すナイアシン(ビタミンB3)
✔︎貧血予防の鉄分
✔︎髪の成長には必要不可欠な亜鉛
✔︎むくみ改善のカリウム
✔︎コレステロール抑制効果のあるオレイン酸

豚肉には、炭水化物の代謝に関わるビタミンB1が豊富に含まれているので、トレーニングやランニングをなど、エネルギーを効率よく使いたいという人にぴったりの食材。

 

また、ビタミンB1は、にんにく、玉ねぎ、ニラなど、「アリシン」を多く含む食べ物と組み合わせると吸収が約5~6倍UPするといわれています。ビタミンB1の吸収を促す硫化アリルが入った玉ねぎとの相性は抜群!

 

夏は汗をかいて知らず知らずのうちにエネルギーを消耗し、夏バテになっている人も。効率良く、たんぱく質とビタミン類を吸収でき、疲労回復効果のある豚肉は、積極的に取りたい食材なのです。

 

てまり
てまり
肉を食べすぎると、腸内環境が悪玉菌優勢に傾き、便秘や肥満の原因になってしまうことも。善玉菌は食物繊維で元気になるので、豚肉などの肉類を食べる時は、食物繊維の豊富な野菜を一緒に食べるようにしてくださいね。目安としては、肉の2倍程度です。

豚肉の特徴

【性味】平性、甘鹹味 【帰経】脾・腎・脾
【特徴】気(エネルギー)・血を補う、腎の働きを高める、体や皮膚を潤す、体力回復、髪の乾燥、空咳、便秘、糖尿病、虚弱体質、寝汗

豚肉には体を潤す「滋潤(じじゅん)作用」があり、「陰」を補う食材と考えられているで、皮膚や毛髪の乾燥、のどの乾き、空咳に良いとされています。

 

また、更年期の女性で、喉の渇きを感じやすい、ホットフラッシュ(急な汗や動機など)、髪のうねりを感じる人にもおすすめです。

 

陰陽と言われてもピンとこない人も多いかと思います。なぜなら、陰陽と言う考え方は、中医学(漢方)独特の考え方だからです(わからなくて当然です、私もそうでした)

 

中医学の世界で使う「陰陽」とは、世の中の全てのものを「陰」と「陽」の2つに分けて考える学説のことです

 

体の中で言うと、

陰:体液や血液、骨など
陽:体の機能面(気、エネルギーなど)

 

その中で豚肉は「陰」を補う食材と考えられているので、乾燥が原因の不調からくる咳を抑えたり、肌のかさつきなどに作用します。

 

豚肉は冷やしもしないし温めもしない「平」の性質のある食材なので、どんな体質の人でも取り入れやすいのも嬉しいポイント。

 

また、豚肉は腎を補い、精力を高めてくれるので「滋養強壮によい」とされる食材。エイジングケア目的にも重宝されています。

 

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髪のためには、気血を補い潤い補給もできるので髪のパサつきや抜け毛が気になる人は取り入れて欲しい食材

 

気血が不足すると髪にも栄養が行き渡らなくなり、ハリ・コシのない髪になったり、白髪が多く現れる要因にも。もちろん、髪だけでなく、めまいや動悸、倦怠感など体の不調も出やすいので要注意。

 

てまり
てまり
疲労回復やスタミナアップなど滋養強壮に良いので、虚弱体質の体質改善、病後や産後の体力回復、産後の母乳不足などにも用いられます。

薬膳としての組み合わせ

今回、「豚肉」に合わせた「ゴーヤ(苦瓜)」には、暑さを取り除き、のどの渇きを癒す働きがあります。独特の苦味こそ、夏の暑さを改善してくれる要素。

 

解熱・解毒作用があるので、熱中症、熱性のできものや腫れものにも効果があります。暑いと冷たい物を食べたくなりますが、体の熱を摂る働きがある食物を上手に摂って、熱を溜め込まないようにすることで夏バテや熱中症予防になります。

 

また、通常は豆腐を使うところを「高野豆腐」にすることで、たんぱく質量をアップ。体を温め血を巡らせる働きのある「玉ねぎ」で血の巡りを良くします。

 

トッピングに血を補える「鰹節」を入れることで、髪に大切な血をさらに補うことができます。

 

気血を補い髪を元気にする「豚肉」、血行を促し毛細血管に栄養を届ける「玉ねぎ」、体を潤したんぱく質を効率よく補給する「高野豆腐」、体の余分な熱を取る「ゴーヤ」、血を補う「鰹節」を使った

暑い夏に食べたい「熱中症対策」におすすめの髪育ごはんを作ってみました。

 

 

『高野豆腐のゴーヤチャンプル』のレシピ

調理時30分【難易度★☆☆】

食材

【2人分】

・豚肉:150g

・ゴーヤ:1/2本

・卵:1個

・高野豆腐:1丁

・玉ねぎ:1/4個

・鰹節:お好みで

・小麦粉:大1

・ごま油:適量

・塩:少々

・こしょう:少々

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・酒:大1

・醤油:大1

・オイスターソース:大1

・粉末だし:小1

作り方

①ゴーヤを半分に切って、中のわたとタネをスプーンで取る。ゴーヤを輪切りにカットして、塩水に10分ほど漬け込む。(500gの水に塩小さじ1くらい)

②戻した高野豆腐をしっかり絞り、手で一口サイズにちぎる。

③豚肉に塩こしょうをして、小麦粉でコーティングしておく。

④玉ねぎはくし切りにカットし、卵はといておく。Aの調味料は全て混ぜておく。

⑤ごま油を入れ、中火で豚肉を炒める。火が通ったら玉ねぎ、ゴーヤをいれさらに炒める。

⑥玉ねぎとゴーヤを入れ1分程度したら、高野豆腐とAの調味料をいれる。

⑦全体に混ざったら、溶き卵をまわし入れて、鰹節を入れたら出来上がり。

 

ポイント

❶ゴーヤを塩水につけることで苦味がとれ、食べやすくなります。

❷高野豆腐を手でちぎっていれることで味がしっかりしみます。

 

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