レシピ

胃腸を労って髪の栄養補給『蒸し器なしで作れる鰻と枝豆の茶碗蒸し』

気血を補い髪を元気にする「うなぎ」、血を補い利尿作用もある「枝豆」、気血を補い体を潤す「卵」、消化を促進し巡りを良くする「生姜」を使った、胃腸を整えながらエネルギーチャージできる髪育ごはんです。

鰻が髪におすすめの理由

脂がのった鰻(うなぎ)は、炭水化物がわずかで脂質とたんぱく質が多く、ビタミン・ミネラルを豊富に含む魚。

身体の抵抗力を高めるビタミンAや疲労回復に良いビタミンB1など、多くの栄養素を含むので滋養強壮の食材としても知られています。

《鰻の嬉しい効能》
✔︎髪の主成分たんぱく質
✔︎目の健康維持、血行をよくするビタミンA(βカロテン)
✔︎美肌、眼精疲労を改善するビタミンB群
✔︎骨粗しょう症予防のビタミンD、カルシウム
✔︎強い抗酸化力、風邪予防に良いビタミンE
✔︎血液をサラサラ効果のあるEPA
✔︎脳の働きを活性化するDHA
✔︎貧血予防の鉄分
✔︎髪の成長には必要不可欠な亜鉛

とくにビタミンA・B群が豊富で、1日に必要な摂取量を約1尾で十分まかなうことが出来るほど。ビタミン以外にも、DHAやコラーゲン、EPAやミネラルが豊富。まさに栄養の宝庫!

 

血管を丈夫にして血液をサラサラにする不飽和脂肪酸のEPA、脳の活性化を促すDHAも豊富。血行不良からくる「抜け毛」や「細毛」の瘀血タイプ(ドロドロ血)の人におすすめです。

 

てまり
てまり
鰻は滋養強壮作用があることから、不妊治療の薬膳にもおすすめしています。

鰻の特徴

【性味】平性、甘味 【帰経】肝・腎・脾
【特徴】気(エネルギー)・血を補う、腎の働きを高める、貧血改善、体力回復、疲労回復、めまい、しびれ、関節痛の改善 など

薬膳的には、気血を補う働きのあるので、貧血や身体が疲れやすい人の体力回復や滋養強壮におすすめ。腎臓と肝臓の働きも高めてくれるので、眼の疲れや耳鳴りなどの症状にも効果的です。

 

薬膳の世界では、腎(腎臓)は「老化」とも大きく関わっている部分。髪は『腎の華』と言われ、腎の機能を高めることは、若々しさにも繋がると考えられています。

 

その点、うなぎは血を補い、腎の働きも高めてくれるので髪に嬉しい要素がいっぱい。皮膚や粘膜を丈夫にし、免疫力を高め抵抗力をつけてくれる働きもあります。

 

冷やしもしないし温めもしない「平」の性質のある食材なので、暑がりさんや寒がりさんなど、どんな体質の人でも取り入れやすい食材です。

 

肝の血と髪?詳しい説明はこちら↓

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鰻は補うものが多く、おすすめしたいことがあり過ぎて困るほど(笑)

①血不足からくる「髪のパサつき」や「抜け毛」が気になる人

②血行不良の抜け毛が気になる人

③腎が弱って髪のエイジングが気になる人

こんな感じです。注意する点は、組み合わせのところで紹介しますね。

てまり
てまり
血が不足すると髪にも栄養が行き渡らなくなり、ハリのない髪になったり、白髪が多く現れる要因にも。女性ならとくに気をつけて欲しい部分です。

 

薬膳としての組み合わせ

鰻は、脂質が豊富な魚のため、糖質は少ないですがカロリーは高め。とても脂がのっていておいしい反面、消化に負担がかかるというマイナス面も含んでいます。

 

うな重などで山椒が使われているのも、消化を助けて胃もたれを防ぐ作用があるから。うな重を食べるときは、ぜひ山椒を添えてくださいね。

 

ただし、胃腸がかなり弱っている人は無理に食べずに、他の食材と合わせながらバランスを整えるのがおすすめです。

 

今回、「鰻」に合わせた「枝豆」は、気血を補い、水の巡りを良くしてくれる食材。脾(胃腸)の機能を高め、消化を促進してくれます。

 

また、「卵」は髪の大部分であるたんぱく質を効率よく取り入れることができる食材。『完全栄養食』とも呼ばれるほど栄養価が高いことで知られています。

 

トッピングに使った「生姜」は、消化を促し、鰻の脂もさっぱりいただけます。今回は、蒸し器を使わずに鍋やフライパンで簡単に作れるようにしました。

 

夏にエネルギーチャージもしたいけど、胃腸の調子も高めたい。そんな人に向けた髪の栄養も補い、元気にしてくれるレシピです。

 

気血を補い髪を元気にする「うなぎ」、血を補い利尿作用もある「枝豆」、気血を補い体を潤す「卵」、消化を促進し巡りを良くする「生姜」を使った

胃腸を整えながらエネルギーチャージができる髪育ごはん作ってみました。

 

 

てまり
てまり
うな重の翌日、余った鰻でも十分作れます。

『鰻と枝豆の茶碗蒸し』のレシピ

調理時40分【難易度★☆☆】

食材

【2人分】

・鰻:50〜100g(お好みで)

・卵:2個

・枝豆:50g

・生姜のすりおろし:適量

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・白だし:大2

・醤油:小1/2

・塩:少々

作り方

①ボウルに卵を溶きほぐし、Aを全て合わせて卵液を作る。極力、泡が立たないように優しく混ぜる。

②器に枝豆、カットした鰻を半分の量いれる。その器にこし器(茶こし)で丁寧に卵液をこし、泡が立たないようにそっと流し入れる。

③表面の泡は爪楊枝で潰すか、スプーンで取り除く。

④器を1つずつ、アルミホイルでしっかりフタをするようにして全体を包む。

⑤大きめの鍋(フライパン)に器に注いだ、卵液の半分の高さまでのお湯を沸かす。

⑥沸騰したら火傷しないよう容器を入れる。

⑦フタをして弱火で7分茹でる。その後、火を消したら、アルミホイルを開け、トッピング用に残しておいた鰻と枝豆をそっと上にのせる。再び、アルミホイルとフタして、7分放置する。

ポイント

❶弱火7分+保温7分で覚えてください。強火にすると「ス」が入る原因になります。途中、具材をのせるのが不安な人は、鰻と枝豆をレンチンして保温後にのせても大丈夫です。

❷一人暮らしをはじめた時に、母から教えてもらったレシピです。面倒ですが、③でしっかりと泡の処理をすること。そして、⑤でしっかり半分の水量にすることで失敗を格段に防げます。

 

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