髪や肌の潤いを補う「チーズ」「厚揚げ」「豆乳」、気血を補いからだの巡りを良くする「鮭」、血を補い潤い補給の「ほうれん草」、体を温め血の巡りを良くする「玉ねぎ」使った、こころもからだもほっと温まる髪育ごはんです。
チーズが髪におすすめの理由
カロリーや脂肪分が高いという理由から、ダイエットで敬遠されがちなチーズですが、栄養食品としてもほぼ完璧と言われる食材のひとつ。
たんぱく質、カルシウムに加え、ビタミンも豊富で身体に必要なアミノ酸をバランス良く含んでいるんです。
チーズ20gには牛乳約200ml分の栄養が含まれているので、牛乳の栄養がぎゅっと凝縮された食材と言えますね。
✔︎髪は筋肉の主成分のたんぱく質
✔︎骨粗しょう症予防のカルシウム
✔︎目の健康維持、免疫力を高めるビタミンA(βカロテン)
✔︎糖質やたんぱく質、脂質の代謝を助け、皮膚の健康を支えるビタミンB2
✔︎エネルギー生成に必須のリン
✔︎貧血予防の鉄分
✔︎むくみ改善のカリウム
※栄養素や含有量は、チーズの種類によって変わります。
嬉しいことにチーズのたんぱく質は、発酵や熟成によってすでにアミノ酸まで分解されるため、消化吸収率が高くなっています。
また、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロ〜するという方もいますが、チーズはその製造過程で原因である「乳糖」が大幅に減るため、そのような体質の方でも安心して食べられるたんぱく質源です。
たんぱく質は、筋肉や臓器、爪や髪などの身体を作る主成分。約20種類のアミノ酸で構成されていますが、体内で合成されない必須アミノ酸も多く、食品からしっかり摂らなければなりません。
その点、チーズにはたんぱく質に加え、カルシウムや鉄分、各種ビタミンも豊富でバランスよく含まれています。
塩分が高めではあるので食べ過ぎには注意ですが、肌や髪に元気がない、貧血など、美容や健康面が気になる方には取り入れて欲しい食材です。
チーズの特徴
【性味】平性、甘・酸味 【帰経】肝・肺・脾
【特徴】肺を潤し空咳を改善、腸を潤す、陰液を養う、喉の渇きを止める、美肌、糖尿病、便秘
チーズは、皮膚や粘膜をうるおして、肌や髪のかさつきを改善してくれる食材。
《チーズの薬膳的効能》
✔︎肺を潤し空咳を改善
✔︎腸を潤し便秘を改善
✔︎陰液を養う
✔︎喉の渇きを止める
✔︎美肌
✔︎糖尿病予防
皮膚や髪がカサつく、から咳が続く、痰があまり出ない、口・喉・目が乾きやすい、便がコロコロしていて硬くて出にくいといった、陰虚タイプの方におすすめです。
陰虚というのは、中医学的な言葉なのであまり耳にしないですよね。簡単にいうと、潤いが不足してしまっている状態です。
理由は、加齢や生まれつきの虚弱体質、刺激の強いものの摂りすぎなど。更年期障害、ホットフラッシュで辛い状態の方は、陰虚が影響していることが多々あります。
加齢に伴い潤い不足を感じている方、普段から肌や髪の乾燥が気になる方は、少しづつでも潤いを補っていきたいものですね。
薬膳としての組み合わせ
今回、「チーズ」に合わせた「鮭」は、血を補い、体を温めて巡りも良くしてくれます。
また、冬が旬の「ほうれん草」は、鉄分も夏に比べて3倍!チーズには含まれない抗酸化作用のあるビタミンCも豊富なので合わせるにはぴったりなんです。
一緒に合わせた「厚揚げ」「豆乳」にもからだを潤す作用があります。たんぱく質も豊富なので乾燥シーズンに「空咳」など肺の乾燥が気になる人、「コロコロとした硬い便」が出る人は積極的に取りたい食材です。
髪や肌の潤いを補う「チーズ」「厚揚げ」「豆乳」、気血を補い胃腸を温めて巡りを良くする「鮭」、血を補い潤い補給の「ほうれん草」、体を温め血の巡りを良くする「玉ねぎ」を組み合わせた
乾燥シーズンの潤い補給におすすめ美肌・美髪の髪育ごはんです。
『鮭と厚揚げのチーズグラタン』のレシピ
調理時60分【難易度★☆☆】
食材
【2人分】
・生鮭:1切
・ほうれん草:1/2束
・玉ねぎ:1/2
・厚揚げ:1枚
・ピザ用チーズ:50g
・バター:15g(鮭用:5g、ソース用:10g)
・小麦粉:大2
・豆乳:200〜250cc
・塩・こしょう:適量
作り方
①ほうれん草をよく洗い、10㎝ほどにカット。耐熱皿に入れて電子レンジで1分半ほどチンする。玉ねぎは薄切り、厚揚げは2㎝角にカットにしておく。
②中火に熱したフライパンにバター5gを入れて溶かし、鮭を両面焼く。鮭に軽く火が通ったら一度取り出し、ほぐしながら皮と骨を除く。
③同じフライパンに残りのバター10gと玉ねぎを入れ、しんなりしてきたら薄力粉を加える。
④粉っぽさがなくなったら豆乳を加え、混ぜてとろみがついてきたら塩こしょうで味を整える。ほうれん草を入れてさっと混ぜたら火から下ろす。
⑤耐熱皿に④と厚揚げを交互に入れ、最後にピサ用チーズを載せる。
⑥180℃のオーブンで15分〜20分ほど焼き色がつくまで加熱したら出来上がり。
ポイント
❶ほうれん草は電子レンジで火を入れることで、栄養素を逃さず摂取できます。
❷③の薄力粉を加える際、だまになるのが不安な人は、一旦火を止めるのがおすすめ。