髪にとって大切な腎(生命の源)を補う『黒ごま』、頭皮の血行を良くする『酢』を使った簡単な髪育ごはんです。
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黒ごまが髪におすすめの理由
髪の主成分はたんぱく質でできているのに、どうして『黒ごま』が髪におすすめなの?と思いますよね。
確かにたんぱく質がなければ、髪以外にも体の大部分である筋肉や肌、爪なども作ることができません。そう、たんぱく質は健康な髪の源ということに間違いないんです!
じゃあ、たんぱく質だけを食べて入れば良いのか?というと、それもまた違うお話。健康な髪を育てるにはバランスの良い食事はもちろん、さらにこれをもっと取っておけば髪育になる!という食材があります。
そのひとつが、黒い食材。
東洋医学(中医学・漢方)では、黒い食材の黒ごまや黒きくらげ、ひじきなどは「腎」を補うと考えられています。
腎とは、生命の源のようなエネルギー。
※ハンドパワーとかの不思議なエネルギーではありません(笑)
からだの成長・発育・生殖に関わっていて、腎が弱ると老いも加速していくと考えられています。白髪や抜け毛など、髪の変化も腎の影響を強く受けています。
衰えを少しでも遅らせるためには、このような黒い食材を積極的に取り入れていきたいところなんです。
黒ごまと白ごま違いは?
黒ごまと白ごま、まず見た目が違いますが成分や効能の違いを考えてみたことはありますか?色が違うだけで、結局は同じごまだと思っていませんか?
結論から言うと、白ごまと黒ごまは植物学的には同じ品種です。栄養学的には、ほぼ同じ。
しかし、薬膳的には結構違う使い方をするんです。
黒ごま
栄養学的にもポリフェノールやアントシアニンが多く、腎の働きを助ける効果があります。そう、エイジングを考えた髪のお悩みには黒ごまがより効果を発揮!
白ごま
セサミンや脂質が多く潤う効果は強いのが特徴。抗酸化ビタミンと呼ばれるビタミンEは、セサミンと一緒に摂取すると、血液中の量が2倍になることが研究によって発表されています。
まさに、美肌の白ごま!
薬膳的にも白い食材は肺を潤う作用があるとされ、白ごまは乾燥する季節にもおすすめなんです。
黒ごまと白ごまの違い一覧表
黒ごま | 白ごま | |
栄養 | ポリフェノールが多い、カルシウムが多い、アントシアニンが含まれる | セサミンが多い、脂質が多い、アントシアニンを含まない |
味 | 香りとコクが強い、味に主張がある | 控えめな味、わずかな甘み |
薬膳の効能 | 腎を補う/帰経:腎/髪のお悩み | 肺を潤す/帰経:肺/咳や乾燥時期の肺のお悩み |
用途 | 強く香ばしい、単体でも他の食材にも負けない味 | あらゆる料理に合う、他の食材を活かせるのでトッピングに使いやすい |
すりつぶすことで吸収力がアップ!?
ごまを食べる時は、ごまを炒り、すり鉢ですってから食べることが望ましいです。炒ることができなくてもすってから食べないと、ほぼ吸収できていないことに…(OMG!!)
ごまは表面を堅〜い皮に覆われていて、そのままでは栄養成分を摂取することが困難だから。
すりばちで擦ったり、練りごまを摂取すると栄養が吸収されやすいのです。ただし、酸化せずにより良い状態で食べるには食べる直前にすり鉢でするのがベストです。
面倒な人は、ぜひすりごまを買ってくださいね。
黒ごまの特徴(薬膳)
【性味】平性、甘味 【帰経】肝・肺・脾・腎
【特徴】白髪、脱毛、めまい、便秘、足腰の衰え、老化防止
『体を潤す(とくに腸を潤す)』特徴があります。
基本的に腎を補う補腎作用のある食材は、アレルギーがある人以外食べたらNG!という人はいません。スローエイジングのために、積極的に取りたい食材のひとつ。
また、抜け毛や白髪が気になる、足腰がだるい、耳鳴り、めまいなどの老化の一種ともいえる症状が気になる人におすすめです。
薬膳としての組み合わせ
今回、黒ごまと合わせたのは血行を良くする作用のある『お酢』。
薬膳的には、活血作用と言って気(エネルギー)や血の巡りを良くする働きがあると考えられています。
体に良いものを取り入れても、全身まで届かなければ栄養がいってないのも同然!とくに、末端にある髪が最後の最後に届く部分。
毛細血管まで栄養が行き届くためには、全身の巡りを良くすることがポイントです。
お酢には、体を温め巡りを良くする働きがあります。健康な髪を育てる頭皮の先端までしっかりと栄養を届けるためには、適度な運動と血行を良くする食べ物を食べる必要があります。
『黒ごま』で老化を遅らせる腎を補い、体内の巡りを良くし頭皮の血行を良くしてくれる『お酢』を使った
作り置きもできる、お手軽髪育ごはんを作ってみました。
豆乳黒ごまドレッシングのレシピ
調理時間15分【難易度★☆☆】
食材
【2、3人分】
・黒ごまペースト:大さじ2
・黒ごま:小さじ1
・酢:大さじ2
・醤油:大さじ2
・豆乳:大さじ2
・てんさい糖:大さじ1
・塩:少々
・すりおろし生姜:小さじ1
作り方
①黒ごまをすり鉢ですりおろす。
②全ての材料を上から順番に入れ、良く混ぜ合わせる。
ポイント
❶さっぱりしたい人は、酢の量を多めにしてください。
❷ごま度をアップさせたい人は、すりごまを多めに。