前回のコラムでは、ついついやってしまいがちな「髪のダメージを加速する髪の洗い方」についてお伝えしました。日々の習慣が、実は髪や頭皮に悪影響を及ぼしていることもあります。そんな学校では教えてくれない、美髪を目指すシャンプー方法をお伝えします。
美髪を目指す髪の洗い方
①予洗いをしっかりする
まずは、シャンプーで洗う前にしっかり『予洗い」をしましょう。目安は3分です。意外と長いと思いませんか?
しかし、予洗いは洗髪の基本。『予洗い=髪を濡らす行為』と思っている方が多いですが、予洗いこそ『髪育(元気な髪を育てる行為)』の鍵になってきます。
予洗いをしっかりとすることで『シャンプーの泡立ち』『無駄なシャンプーの軽減』『頭皮や髪への負担軽減』などメリットはたくさんあります。
予洗いポイント
①シャワーヘッドを使う
シャワーヘッドを頭皮に近づけ、髪を濡らすのではなく、頭皮をしっかり洗うようにしましょう。
②温度はぬるま湯
熱すぎると頭皮の水分を奪ってしまうので温度はぬるま湯がベストです。
③天井型のシャワーヘッドは注意
天井備え付けのシャワーヘッドは便利だし、気持ち良いのにどうして?と思うかもしれません。しかし、見ての通り上からしか洗えず、後頭部など洗い残しが発生しやすくなります。
天井シャワーヘッド、手にもつシャワーヘッドのダブル使いなら問題ありませんが、天井備え付けのシャワーヘッドのみの方は注意が必要です。
上記のポイントを抑えつつ、前→左右横→後ろ→上(頭頂部・つむじ)まで洗うようにすれば予洗いはOK。この作業だけで『大体の汚れは取れている』と言っても過言ではありません。
②手にシャンプーを出す
シャンプーは髪に直接つけるのではなく、まずは手のひらに出して泡立てることからスタートしましょう。
できれば泡はもこもこにして、泡だてたあとに頭にのせるようにする。なかなか泡立たないタイプなら、洗顔用のネットを使うと便利です。
③指の腹で洗う
泡をあたま全体になじませ、指の腹で優しく全体を洗っていきましょう。
ポイントは、毛の流れに逆らうように下から上に上がっていくようにすること。髪を洗うのではなく、頭皮にも泡をつけて、頭皮を優しくマッサージするように。
頭頂部、襟足など洗い残しやすいパーツもしっかり洗いましょう。洗い残しは、ニオイやベタつきの原因になり、雑菌の繁殖エリアになってしまいます。
④洗い流しも丁寧に
最後は、シャンプーを洗い流しましょう。注意したいのは『泡がなくなったら終わり』ではないということ。
ポイントは、予洗いと同じく全体を洗い流すこと。頭頂部、側面、前方、後頭部と4箇所の洗い残しがないようにシャワーヘッドを近づけて丁寧に洗います。
温度はぬるま湯です。この正しいシャンプーをした後に感じるのは、爽快感。これは、最終的に乾かした後に感じることでもありますが、全然違います。
洗髪はすべての基本
どんなシャンプーを使うかも大切ですが、基本の洗い方が間違っていると効果は半減、それ以下にも…少し手間だと感じるかもしれませんが、頭皮トラブルを抱えている方はまずは試して欲しいのがこれです。騙されたと思って、一度チャレンジしてみてくださいね。