老化予防&血流を良くする食材がたっぷり!頭皮のメンテナンスと白髪予防におすすめ、寒い冬に積極的に食べたい髪育ごはんです。
黒米が髪におすすめの理由
美味しいだけでなく、健康や美容に良い働きがあることから、スーパーフードとしても世界的に注目を集める「黒米」。
そんな黒米の起源は古く、中国では2000年以上前から食されたと言われ、世界三大美女とうたわれる「楊貴妃」も美しさを保つために黒米を愛していたそうです。
✔︎髪や筋肉の主成分のたんぱく質
✔︎老化対策・抗酸化作用のあるアントシアニン
✔︎骨粗しょう症予防のカルシウム
✔︎糖質をエネルギーに変え、疲労回復効果のあるビタミンB1
✔︎糖質やたんぱく質、脂質の代謝を助け、皮膚の健康を支えるビタミンB2
✔︎健康な骨を維持するために必要なマグネシウム
✔︎貧血予防の鉄分
白髪は、髪を黒くするメラニン色素が何かしらの理由で正常に働かなくなってしまった状態。原因は、ストレス、生活習慣、紫外線などがありますが、やはり一番影響を与えるのは加齢によるもの。
平均すると男女ともに白髪は35歳前後から増え始めると言われていますが、個人差があるのも事実。
黒米や黒豆に含まれるポリフェノールの一種の「アントシアニン」は、体内の活性酸素を取り除き、老化対策に役立つ成分です。薬膳でも老化防止に良いと昔から重宝されてきました。
白髪が増えた、疲れやすい、貧血など、老化が気になる方には、少しづつでも取り入れて、白髪のスピードをゆっくりとしていきたいですね。
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黒米の特徴
【性味】平性、甘 【帰経】脾・胃・腎
【特徴】血を補う、疲労回復、自汗、老化予防、ガン予防、目を鮮明にする、美肌
黒米は、腎を補い、白髪や皮膚のたるみなど老化予防をしてくれる食材。
《黒米の薬膳的効能》
✔︎美肌、美髪
✔︎造血、血行を良くする
✔︎胃腸の働きを良くする(食欲増進)
✔︎滋養強壮
✔︎精を補う
✔︎便秘の改善
✔︎冷え症の改善
✔︎内臓強化
✔︎動脈硬化の改善
✔︎肥満や糖尿病予防
✔︎眼精疲労を改善
✔︎肺を補う
薬膳では胃腸を丈夫にし、慢性病、虚弱体質の改善など、滋養強壮にも効果があります。また、造血作用や血行を良くする作用もあるので、冷え性や頭皮の血行不良にもおすすめです。
古代中国の有名な書物「本草綱目(李時珍)」の中で、「黒米は、生理の疲労回復や腎の働きを補い、脾臓や肝臓にも良く、目の血のめぐりを良くする。さらに滋養強壮に優れ、造血作用もあり、髪の毛の黒さを増す」と記されています。
薬膳で黒い食材は、「腎」を補うと考えられ、身体の成長・発育・生殖を促し、老化にも大きく関わる「精」を蓄えている臓腑です。
つまり、この腎が弱ってくると不妊、白髪、脱毛、足腰の虚弱など、老化に関わる部分に影響してしまうのです。
また、水分代謝をコントロールする働きもあるので、頻尿や尿もれ、夜間にトイレに何度も行きたくなるなど、腎臓や膀胱にも関わってきます。
いつまでも若々しく、健康な肌と髪を目指すためにも、黒米や黒豆、黒ごまや黒きくらげ、海藻類などを積極的に摂り入れましょうね。
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薬膳としての組み合わせ
今回、「黒米」に合わせた「黒豆「黒ごま」は、黒米と同じく血を補い、スローエイジングにおすすめの食材。身体を温め、血の巡りを良くする性質をもつ黒豆は、貧血や血栓予防にもおすすめ。
「小豆」「はと麦」には、むくみを改善したりデトックス効果があります。もちろん、豆の一種なのでたんぱく質もしっかり補給できます。
山芋には、腎を補い胃腸を整える効果もあり、滋養強壮にも良い食材です。年末年始に食べ過ぎて、胃腸が元気のない人でも安心して食べられる食材の組み合わせです。
老化予防&血の巡りを良くする「黒米」、血を補い巡りも良くする「黒豆」「黒ごま」、むくみ改善&デトックス効果がある「小豆」「はと麦」、胃腸を整え滋養強壮の「山芋」、血を補う「クコの実」を使った
寒い冬に補いたい黒い食材たっぷりの美肌・美髪の髪育ごはんです。
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『山芋とお豆たっぷり黒粥』のレシピ
調理時60分【難易度★☆☆】
食材
【4人分】
・白米:50g
・黒米:大1
・黒豆:大1
・小豆:大1
・はと麦:大1
・山芋:10㎝
・顆粒だし:5g
・水:1ℓ
・クコの実:10粒くらい
・トッピング:黒ごま(松の実、カシューナッツもおすすめ)
・塩:適量
作り方
①黒豆、小豆、はと麦は水で洗い、冷蔵庫で1時間ほど水に浸しておく。
②白米を研ぎ、鍋に白米と①、水、顆粒だしを入れる。鍋に蓋をしてまずは強火、沸騰したら弱火にしてコトコト30分煮込む。
③その間に、クコの実も水で戻し、山芋の皮を剥いて1㎝角にカットしておく。
④30分経ったら、山芋を入れ、さらに10〜15分ほど煮込む。
⑤10分経ったら、塩を入れ火を止める。10分ほど蒸らす。
⑥器に盛り、クコの実、黒ごまをトッピングしたら出来上がり。
ポイント
❶ひたひた粥がお好みの人は、水を多めにするなど水加減は調整してみてください。
❷お米本体の味を楽しみ、デトックス作用を高めるため薄味のお粥です。最後のお塩で調整しつつ、楽しんでください。