夏の疲れを補い、頭皮の血行と代謝をアップさせる髪育ごはんです。
多くの人が秋の抜け毛は『秋にケア』しようと考えますが、大切なのは夏や残暑の過ごし方。冷たい飲食物や暑さによる夏バテなど、夏の食生活で栄養が欠けてしまうと秋の抜け毛に繋がってしまいます。
私はもともと胃腸が弱いので蒸し暑い夏は、食欲不振など胃腸トラブルの影響を受けがちでしたが、薬膳を取り入れてからかなり改善。それは、未病先防の考えを取り入れているから。どこか悪くなってから対処するのではなく、事前にケアしていく「養生(ようじょう)」の考えです。
そんな私が毎年取り入れているエナジードリンク並みのレシピをご紹介します。
飲む点滴と称されるほど栄養価の高い『甘酒』×抗酸化作用が豊富で髪や肌に潤いを与える『トマト』をMIXしたレシピ。
甘酒に含まれるブドウ糖は、麹菌によってすでに分解されているので、効率よく体内にエネルギー源を吸収できます。胃腸が弱い人に優しい食材でもあります。
また、美容面では肌髪に嬉しいビタミンB群やアミノ酸類もたっぷり。血行と代謝をアップさせ、毛細血管の隅々にまで栄養素を届け、老廃物を流してくれます。
これ1杯で髪のエネルギーチャージ◎
バランス整えて細胞レベルで美を育みましょうね。
【薬膳効果】
☆トマト…肌や髪を潤す、食欲不振、余分な熱をとる
☆甘酒…体を潤す、食欲不振、美肌、血の巡りを良くする
詳しい作り方は、インスタでもご紹介↓
https://www.instagram.com/temari.yakuzen/
甘酒の薬膳的な効能
【性味】甘辛味・温性 【帰経】心・肝・肺・胃
【薬膳的効能】
食欲不振、産後の回復、関節痛、胃腸の働きを整える、夏バテ予防、血の巡りをよくする、潤い補給、湿疹など
甘酒には、麹から作ったもの(砂糖不使用、アルコールなし)と、酒粕から作ったもの(砂糖使用、アルコールあり)があります。今回、ご紹介するのは前者の麹と水を混ぜて発酵させた甘い飲み物の酒。
日本では江戸時代から親しまれ、夏バテ防止のために飲まれてきました。そのため俳句では夏の季語になっています。また、悪酔い防止のためにお酒の席の前に甘酒を飲むことが『無事の作法』だったそう。
薬膳的では、補気・生津・活血。甘酒の材料である『麹』は、古くから伝わる発酵食品で、漢方・薬膳の世界では消化を助ける働きがあるとされています。夏の終わり、残暑で湿気と暑さが厳しい季節にも◎
夏に食欲が落ちやすい、手足が冷えやすい、夏バテ気味、秋に抜け毛が気になる、頭皮が乾燥しやすい時など、取り入れてみてくださいね。
栄養学的な効能
✔︎皮膚の健康を支える「ビタミンB群」
✔︎骨粗しょう症予防の「ビタミンK」
✔︎ 疲労回復に効果的な「必須アミノ酸」
✔︎ 肌や髪の源の「アミノ酸」
✔︎炭水化物の消化を助ける「アミラーゼ」
✔︎たんぱく質の分解を助ける「プロテアーぜ」
✔︎皮ふや粘膜の健康維持を助ける「パントテン酸」
✔︎脂肪の代謝を促進する「イノシトール」
✔︎妊娠や生育に大切な「葉酸」
✔︎メラニンを生成する酵素を抑える「コウジ酸」
✔︎腸内環境を整える「オリゴ糖」
✔︎便通をすっきりさせる「食物繊維」
甘酒の最大の魅力は、高い栄養価。美肌に欠かせないアミノ酸やミネラルが非常に豊富。さらに、体の代謝に欠かせないビタミンB群の中でも、肌や頭皮の健康を保つのに必要なビタミンB2、ビタミンB6、造血作用をもつ葉酸などを豊富に含んでいます。
現代では医療用の点滴と成分が似ていることから「飲む点滴」、美肌効果が期待できることから「飲む化粧水」と言われています。
甘酒は消化に良いと言われていますが、甘酒の酵素がアルコール分解するのではありません。甘酒に含まれる350種類ほどある栄養素が各臓器を活発にして、アルコールを分解します。結果として、二日酔いや健康、美容などに良い状態をもたらしてくれます。
ただ、健康に良いからといって飲み過ぎはNG。1回おちょこ1杯程度。1日100〜200mlくらいまでがおすすめです。
『トマト甘酒』のレシピ
調理時5分【難易度★☆☆】
食材
(2人分)
・ミニトマト:4個
・甘酒:100〜200ml
作り方
①ミニ止めとはヘタをとり、半分にカット。
②器に②と甘酒を入れたら完成。
ポイント
●今回は手作り甘酒(水分量少なめ)を使用したので、少し水を足して作りました。
市販のものを使う方はそのまま、手作りの方はお好みのサラサラ具合で作ってくださいね。
●1回お猪口1杯、多くても1日に200mlくらいが◎