髪にとって大切なたんぱく質を補う『車麩』、完全栄養食と言われる「卵」、髪の潤い補給『はちみつ』を使った簡単な髪育スイーツです。
車麩が髪におすすめの理由
お麩というと、お吸い物の上に浮いているふわふわした歯触りの食べ物をイメージする方も多いのでは?車麩は、このお麩の一種です。
生麩 、ちくわ麩、観世麩 、板麩 、車麩と色々なタイプのものがありますが、どのお麩も髪にとって重要なたんぱく質が豊富な食材です。
その中でも今回ご紹介する車麩には、ちくわ麩の約3倍のたんぱく質が含まれています。
また、お麩は精進料理などにも使われミネラルもたっぷり含まれる植物性のたんぱく質食品。脂質はごくわずかしか含まれず、高たんぱくで低カロリーなので、効率よくたんぱく質を取りたい筋トレ中、ダイエット中にもおすすめです。
車麩って何?
麩(ふ)とは、小麦粉のたんぱく質から作られる加工食品です。その中でも『車麩』は、焼き麩の一種。棒に巻いて焼いたもので、真ん中に穴が開くドーナッツ型の輪切りにした切り口が渦巻きのような模様のお麩。
消化吸収がよく体にやさしい食材として、新潟や北陸地方、沖縄などで昔から親しまれています。
とくに植物性たんぱく質のかたまりで、たんぱく質である小麦粉のグルテンが分解してできる『グルテンペプチド』もたっぷり。
グルテンペプチドには、血圧低下、鎮痛、胃液の分泌抑制などの作用があるとされ、生活習慣病の予防ににおすすめです。
また、『プロリン』という乳製品や大豆などにも、アミノ酸の一種が多く含まれています。『プロリン』は、コラーゲンの生成に必要な成分なので、お肌のハリを与え、肌荒れ改善に効果があるといわれています。
車麩の特徴
【性味】涼性、甘味 【帰経】肺・胃
【特徴】余分な熱を取り除く、胃腸を元気にする、イライラを緩和する、肺を潤し空咳を改善、口の渇きを癒す
「からだの熱をとる、消化不良を改善する」特徴があります。
からだの熱をとる清熱作用のある食材は、頭皮のベタつきが気になる人にもおすすめです。頭皮の皮脂過剰の原因のひとつがからだの熱をうまく発散できず、溜めてしまうこと。
実証タイプ、熱タイプと呼ばれる熱を溜め込みやすい人に多くみられます。
薬膳としての組み合わせ
今回、車麩と合わせたのは卵と豆乳にも良質なたんぱく質が豊富に含まれます。
「完全栄養食」とも呼ばれるほど栄養価が高いことでも知られる卵は、身近に手に入るたんぱく質の有力候補。また、豆乳に含まれる大豆たんぱく質は、植物性たんぱく質の代表格です。
筋肉を増やす作用もありますが、大豆イソフラボンには抗酸化作用もあり、血流などを促す効果が期待できます。
たんぱく質を補う「車麩」「卵」、頭皮の血行を改善する「豆乳」、血・精を補いツヤのある髪にしてくれる「くるみ」、血を補う「クコの実」、潤い補給の「はちみつ」を使った、ダイエット中でも食べたい髪育スイーツを作ってみました。
車麩の薬膳フレンチトーストのレシピ
調理時間30分【難易度★☆☆】
食材
【2人分】
・車麩:4枚
・卵:1個
・クコの実:適量
・豆乳:150g
・てんさい糖(砂糖):大さじ2
・バター:大さじ1
・はちみつ:大さじ1
<トッピング>
ブルーベリー、くるみ、ミント、はちみつ、粉砂糖、シナモンパウダー
作り方1
①クコの実は、水で戻しておく。
②保存袋に溶き卵、豆乳、てんさい糖をいれよく混ぜ、車麩をいれる。
③フライパンにバターを弱火で熱し、②をいれて両面を焼く。
④器に盛り、トッピングを散らす。
ポイント
❶豆乳の代わりに、牛乳にするとよりあっさりと頂けます。
❷焼きすぎると固くなってしまうので、フライパンで焼くときは火加減に注意して、弱火で焼きましょう。