『たけのこ(水煮でOK)』と『わかめ』を鍋で加熱するだけ!『頭皮のベタつき』や『頭皮臭』の改善におススメの髪育ごはんです。
たけのこが髪におすすめの理由
たけのこは、春の訪れを感じさせる代表的な山菜のひとつ。余分なものを外に出してくれる『排出能力』の高い食材です。
✔︎髪や筋肉の主成分のたんぱく質
✔︎肌や髪などを健やかに保つ亜鉛
✔︎白髪予防のチロシン
✔︎むくみ改善のカリウム
✔︎スムーズな排便を促す食物繊維
とくに注目したいのが亜鉛。不足すると味覚障害や皮膚炎の原因になると言われ、コロナ後の味覚障害やコロナ後脱毛でもいま注目を集めています。
たけのこに含まれる亜鉛は、100gあたり約1.2mg。亜鉛含有量は、野菜の中で多い部類に入ります。
亜鉛は、食事が偏ってしまうと不足しやすい栄養素。インスタント食品やスナック菓子が多い食生活をしていると、知らず知らずのうちに不足してしまっていることも…食生活が乱れ気味の方は、髪の健康のためにも意識して摂るようにしてくださいね。
また、『カリウム』や『食物繊維』も豊富。体の余分なものを外に出してくれるので『頭皮のベタつき』や『頭皮臭の改善』にもおススメ。頭皮臭は、例えまわりが気にならない程度だったとしても、自分が不快に感じることってありますよね…
とくに頭皮のアブラや臭いが気になると、洗浄力の強いシャンプーを使う方がいますが、気をつけて!実は毛穴の汚れやベタつき、頭皮臭に洗浄力の強いシャンプーでゴシゴシするのはNGなんです。頭皮を傷めたり、かえって余分なアブラがでる要因にも…
頭皮ケアに加え、体の内側から改善していきましょうね。
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たけのこの白い部分は捨てないで!
たけのこをカットすると断面に白い粉や塊のようなものがついていることがあります。あれ、アク?と思いますが、これはたけのこに含まれる『チロシン』という成分。
たけのこを茹でる過程で結晶化したものでアミノ酸の一種。食べても問題はありませんし、チロシンは白髪予防にも良いと言われる成分なので、むしろ食べて欲しいんです。
『たけのこ』の特徴
【性味】寒性・甘味 【帰経】胃・大腸
【薬膳的効能】
体の余分な熱を冷ます、便秘、痰(たん)を取る、デトックス作用、肌荒れ改善
たけのこは、『体内の余分な熱』『痰』を取る作用がある食材。胃に熱があって『のどが渇く』、『粘った痰や咳がでる』など、体の中に熱がこもっている症状を改善してくれます。
このような状態が続くと、口臭、頭皮臭、頭皮のベタつきなど、美容面や頭皮環境も悪化することにも…当たり前ですが、体に余分なものが停滞してしまっているので、それを出してあげることが大切です。
春から夏にかけて、気温も上昇し頭皮の雑菌も繁殖しやすい季節。雑菌は臭いの原因にも繋がります。頭皮の臭いが気になる方は、ぜひデトックス作用の高い食材を取り入れてみてくださいね。
薬膳としての組み合わせ
今回、『たけのこ』に合わせたのは、同じくデトックス作用が豊富な『わかめ』。余分なものを排出する力が強いので、頭皮のベタつきや臭いが気になるミドル世代の男性にも◎
40代〜の頭皮のベタつきや臭いは、ミドル臭というネーミングもあるくらいちょっと独特の性質。頭皮を清潔にすることは大切ですが、洗浄力の強すぎるシャンプーよりも余分な熱の出してあげることが大切。
中高年世代の男性にこそ飲んで欲しいスープでもあります。
また、海苔や昆布、わかめ等の海藻類は腎の力を高め、生命力アップやエイジングにも期待できます。髪といえば、腎です。中医学では『髪は腎の華』と言われ、腎が元気だと髪も若々しく健康だと考えられています。
腎を補いつつ、余分なものは出す。たけのこ、わかめ、ごま、ねぎは、頭皮・毛根・髪のベタつきが気になる人にぴったりの組み合わせです。
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『たけのことわかめスープ』のレシピ
調理時10分【難易度★☆☆】
食材
【4人分】
・たけのこ(水煮):90g
・わかめ:5g
・ねぎ:お好みで
・ごま:小さじ1
<調味料>
・鶏がら粉末スープ:大さじ1
・ごま油:小さじ1
・塩こしょう:お好みで
・水:3カップ
作り方
①たけのこをくし切りにする。
② 鍋に水3カップ、たけのこ、わかめ、
③沸騰して3分くらいしたら、塩コショウで味を整え、
④器に盛り付け、ネギを散らしたら完成。
ポイント
❶たけのこの水煮は、一度火が入っているので煮詰め過ぎないのが◎シャキッと歯応えあるくらいがおススメです。
❷イライラしてるなーって時は、気が滞っている証拠。陳皮や七味唐辛子など、香りの良い調味料をトッピングしてみてくださいね。